この何よりも貴重なウリマルを蘇えらせるべく旗をあげた各地の同胞たちは、長い苦難の道を経て、今ここに演劇という芸術を携えてＰＡＮに集おうとしている。５０００年の悠久なる民族の歴史へと同胞たちを誘う一筋の灯火、そして代を継いで民族のコッポンオリたちを輝かしい未来、広い世界舞台へと導く大きな翼であるウリマル演劇。

　同胞社会の一翼を担ってきた大阪、愛知、広島の同胞たちが、自分たちの歴史と生活と夢と希望を小さな演劇に込めて、在日同胞ウリマル演劇祭の開幕を高らかに宣言する。

　４月２０日（土）、午後６時開場、午後６時３０分開演、大阪市立北区民センター。演劇は、大阪・文芸同大阪演劇口演部「夢のＰＡＮを聞く人々」（民族に通じる同胞２世、３世の標準的なウリマル）、大阪・プルナ２０００「キッ―ＤＮＡ」（在日、ピョンヤンマル、ソウルマル、日本語を使い分ける）、広島・広島青商会演劇部ナミ21「ヒロシマヨロブン」(解放前後､１世の標準的なウリマルを目指す）、愛知・ウリマルサークルイッポ「テマンハルモニのおはなし」（聞き取りによる、１世の故郷サトゥリを再現）の４つ。

　チケット＝前売り―２０００円（高校生以下１０００円）、当日―２５００円（高校生以下１５００円）。交通＝ＪＲ環状線天満駅西へ３分、地下鉄堺筋線扇町駅２号Ｂ出口北へ３分。主催＝在日同胞ウリマル演劇祭実行委員会。問い合わせ＝ＴＥＬ　０６・４９６０・４９２５。