インドネシア大統領訪朝、金正日総書記が会見
最高人民会議常任委員長も関心事、意見交換
金永南最高人民会議常任委員会委員長の招きで、メガワティ・インドネシア共和国大統領が3月28〜29日、朝鮮を公式親善訪問した。金正日総書記は29日、大統領と会見した。また28日、金永南委員長と大統領との間で会談が行われた。
金正日総書記は会見で、大統領の訪朝を熱烈に歓迎し、温かく友好的なふん囲気のなかで談話を交わした。その後、総書記は大統領一行と記念撮影した。 また、大統領が総書記に贈物を送り、総書記はこれに謝意を表した。 この日の会見には大統領の夫、キエマス氏をはじめウィラユダ外相、ラジャサ研究・科学技術担当国務相、ムアリプ逓信・広報担当国務相、ケソウォ国務兼内閣書記、エペンディ駐朝大使らが同席した。 一方、金永南委員長と大統領の会談では、先代指導者が築き上げた格別な親交関係に基づき、新世紀の要求に沿って両国間の伝統的な親善協力関係をさらに拡大発展させていくことと、共同の関心事について意見交換が行われ意見の一致を見た。 会談には朝鮮側から白南淳外相、李光根貿易相、姜能洙文化相(公報委員会委員長)ら、またインドネシア側からウィラユダ外相ら一行が同席した。 主席に敬意、各地を参観 最高人民会議常任委員会は28日、人民文化宮殿で大統領の訪朝を歓迎して宴会を開いた。 宴会では、金永南常任委員長とメガワティ大統領が演説した。 委員長は、大統領が平壌に到着するや、錦繍山記念宮殿を訪ね金日成主席に心からの敬意を表したことは朝鮮人民に深い感銘を与えたと述べた。 そして、金日成主席とスカルノ大統領(メガワティ大統領の父)との間で結ばれた格別な親交関係に基づいている両国の親善が世代を継いで立派に発展していることを非常にうれしく思っていると指摘。先代指導者たちによって築き上げられた伝統的な親善協力関係を引き続き幅広く発展させていくだろうと語った。 また大統領は、両国の親善関係は歴史的に存在してきたと語りながら、いかなる困難ななかでも両国関係を維持するために今後も、さまざまな国際舞台で協力を強化し、相互尊重、内政不干渉の原則で発展途上国とともに公正かつ平和な世界を建設するために努力していくと強調した。 同日、宴会に先立ち大統領一行は錦繍山記念宮殿を訪れ主席に敬意を表した。 また、大統領に朝鮮国旗勲章第1級が授与された。大統領一行は朝鮮滞在中、音楽舞踊総合公演を観覧、万景台学生少年宮殿などを参観した。 金正日総書記、ロシア大統領楽団団長一行とも会見 金正日総書記は3月27日、訪朝中のストリキン・ロシア大統領楽団団長(モスクワ・クレムリン衛じゅ司令官・中将)と同楽団の指揮メンバー、主要俳優と会見した。朝鮮人民軍の趙明禄総政治局長、金永春総参謀長、朝鮮労働党の崔泰福、鄭夏哲両書記、カルロフ駐朝ロシア大使が同席した。 ストリキン団長は席上、総書記にあてたプーチン大統領、同楽団名義の贈物を贈った。 総書記はこれに謝意を表した後、同楽団の訪朝を熱烈に歓迎し談話を交わし、同楽団の芸能人とともに記念撮影した。 また同日、総書記は平壌の万寿台芸術劇場で同楽団の公演を鑑賞した。 愛国歌とロシア国歌奏楽で始まった公演では、管弦楽―歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲、合唱「カリンカ」、朝鮮の歌「どこにいますか、懐かしい将軍」「社会主義楽園である」「金正日将軍の歌」、そして同楽団のオブシャンニコフ首席指揮者(芸術団長)がロ朝人民の友好関係の発展を願い訪朝中に作曲した「われわれの友好永遠なり」など、多彩な演目が披露された。 朝鮮大学校、金剛山歌劇団に配慮金 金正日総書記は3月28日、朝鮮大学校、金剛山歌劇団(いずれも東京・小平市)にそれぞれ1億3242万円、2億7000万円の配慮金を贈った。 総書記は在日同胞のために毎年、教育援助費と奨学金を送っているが、今回の配慮金は総聯の教育事業と民族文化芸術を発展させるうえで大きな意義を持つ。 |