カルチャーライフのメッカ

青年中央会館


毎週日曜日に行われるフォークダンス
 89年5月に大同江のほとりに建設された青年中央会館は、これまで青年たちのサークル活動の場として広く利用されてきた。またフォークダンスやカラオケをはじめとする行事や政治講演などが催され、毎日1000人以上もの青年たちでにぎわっている。

 青年中央会館には2000席の劇場、多目的ホールと共に700あまりの部屋があり、ギターやコンピューターなどのサークル活動が行われている。昨年の12月にギターサークルに入ったシム・イルギョンさん(25)は、「楽器の1つでも習ってみようとギターサークルに入りました。早く曲を覚えて家族や友人たちに聞かせてみたい」とはにかむ。

 ギターをはじめとする各サークルのサイクルは6カ月。途中で飽きたり疲れたりしてやめていく人は1人もいないそうだ。サークル指導員のリ・ジョンエさん(50)は、「みんなすごい熱意ですよ。人民学校や高等中学校の時に習えなかった人たちが多いんですが、若い人たちなら今からでも十分にマスターできますよ」と話す。

 現在1番人気のサークルはコンピューターサークルだそうで、60人の定員を争って400人もの人たちが応募してくるという。「コンピューターサークルの人気はしばらくは続くでしょう」との判断から、リ・ジョンエさんは新たに部屋を設けることも考えていると付け加えた。

 昨年の夏から同会館では毎週日曜日の午後5時から7時までフォークダンスを行っている。フォークダンスには5ウォンの入場券を買えば誰でも参加できる。5時になるとホール内に軽快な音楽が流れ始める。最初はまばらだった人影も30分もするとおよそ700人にもなった。フォークダンスを始めた当初は、参加する青年たちも少なかったものの、噂は口コミでどんどん広がり今では多くの青年たちが参加する。

 「最初は男同士、女同士で踊っているんですが、時間が経つに連れて男女で踊るようになりますね。別れ際にまた会おうと約束して、回を重ねるうちに恋の花咲くこともありますよ」と話してくれたのは、同会館のハン・ヨンシクさん(50)。

 最近では毎週日曜日のフォークダンスと共に、4月15日の太陽節に行われる舞踏会の練習も行われており、さらに多くの青年たちが訪れてくるようになった。
【平壌発=姜イルク記者】

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