設立から8年 同胞結婚相談中央センター
各地相談所のまとめ役
同胞結婚相談中央センターは3月23日で設立8周年を迎えた。「在日同胞社会を守っていくうえでもっとも切実な問題」(李洋成センター事務局長)といえる民族結婚を、1組でも多く成就させるため始まった同胞結婚相談事業。中央センターは文字どおりその中心的役割を果たしている。
全国の会員を管理
全国に38ある同胞結婚相談所は「チョンシル・ホンシルネットワーク」によって結ばれている。中央センターはそのまとめ役だ。 相談所事業の2本柱はコンピューターマッチングシステムと出逢いのパーティーだが、その点で中央センターはどのような役割を果たしているのか。 まず、コンピューターマッチングシステムだが、新会員が各相談所のコンピュータに登録した時点で中央センターに登録されるようになっている。つまり、中央センターが全国の会員を管理することになるので、対象も全国から探すことができる。 次に出逢いのパーティー。中央センターが各地のスケジュールをすべて管理・把握。これによって、一定の地域にパーティー開催が偏ることを防ぎ、また、岡山相談所が4月末に行う「瀬戸の花嫁ツアー」のように、地方都市が地域に合わせて企画したイベントに協力して演出することも可能になった。 ポンチェのやり方 広報・宣伝も中央センターの重要な役割だ。 例えば、年1回の割合で定期的に出版される「ブライダルガイドブック」。同胞の結婚に必要な知識から、結婚式場・ホテル、同胞のブライダル産業などを紹介している。 ホームページも全国版だ。各相談所が把握し切れていない同胞が、ホームページを見て相談所の存在を知り、問い合わせてくる場合もあるという。 婚礼事業全般に対するアドバイスも行っている。 ポンチェ(結納)のやり方などは、朝鮮の各道ごとに異なるが、そういったアドバイスを行ったり、婚礼の順序などはマニュアル化している。 また、結婚式場・ホテルだけでなく、衣裳、写真・キムチや餅などの飲食類、案内状など同胞のブライダル業者の紹介も一括して行っている。 今月からはホームページを通じて、各結婚式場・ホテルの在日コリアン専用のブライダルプランが見られるようになった。「お得なプランが満載なので、ぜひ参照してほしい」と李事務局長は語る。現在、100軒掲載を目標に交渉中だ。(文聖姫記者) センターが誇る2大企画 出会いのパーティー
ステキな出逢いのためには、多くのチャンスが必要ということで、年間を通して全国各地で随時行われている。非会員でも参加できる。昨今は再婚者や中高年向けなど、あらゆる対象に合わせたパーティーが企画されている。バスツアーや海外旅行など一風変わった企画も好評。 コンピューターマッチングシステム まずはチョンシル・ホンシルネットワークに入会。プロフィール用紙に写真を添えて申込む。カウンセラーが理想をきめ細かく把握し、コンピューターに入力。全国に広がるネットワークを生かし、コンピューターマッチングとカウンセラーの判断で希望に添った相手を選び、相手紹介カードを定期的に送る。互いの意思が合えば対面となる。
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