同胞の店

焼き鳥・慶(キョン)ちゃん
(埼玉県・朝霞市)

備長炭で焼く宮崎産の地鶏/「ハチノス刺し」も人気


 旧川越街道沿いに位置する焼き鳥屋「慶(キョン)ちゃん」。屋号は店主の崔慶浩さん(39)が自分の名前から1文字取ってつけた。カウンターとテーブル席を合わせて13席のこじんまりした店だが、2月18日のオープン以来、おいしい焼き鳥と朝鮮の1品料理を楽しむ地元のサラリーマンや地域同胞でにぎわっている。

 同店の焼き鳥は、しっかりした歯ごたえとジューシーさが人気の宮崎産地鶏を備長炭でじっくり焼き上げたもの。牛肉や豚肉に比べ、低脂肪、低カロリーで消化も良いとあって、ヘルシー度満点だ。備長炭で焼くことにより、中までしっかり火が通り、焼いた後も肉が冷めにくくなるそうだ。

 メニューのなかでも、素材のごまかしが利かない「鳥皮」(100円)や、「ぼんじり」(鳥のおしりの部分、100円)が人気で、1本100円から150円という安さもうれしい。

 1品料理では、「1度食べたお客さんはほとんどリピーターになる」(崔さん)という「ハチノス刺し」(600円)が人気だ。ゆでたハチノスにきゅうりの千切り、ネギ、ゴマを加え、塩コショウとごま油で和えたもので、隠し味にレモンを効かせている。業者から仕入れたボイル状のものを更に最低でも2時間以上ゆでるというハチノスは、丹精込めたとろけるような柔らかさが病み付きになる味だ。

 メニューにはないが、頼めば「鳥雑炊」(600円)も作ってくれる。鳥とカツオだしで取ったあっさりしたスープが、女性や家族連れに密かな人気となっている。(花)

 おすすめメニュー 自家製キムチ(300円)、牛モツの煮込み(400円)

 営業時間 午後5時半〜午前1時、木曜休。埼玉県朝霞市栄町5―7―4。※東武東上線朝霞駅南口バス乗り場から西武バス「大泉学園行き」に乗り、「上の原」停留所下車徒歩1分。TEL 048・467・1215。

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