各分野で親善関係の発展を

金正日総書記訪朝の越主席と会見


 【平壌発=李相英記者】 朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会の金永南委員長の招請により、ベトナム社会主義共和国のチャン・ドク・ルオン主席が5月2〜5日、朝鮮を公式訪問した。金正日総書記は4日、ルオン主席一行と会見し親善的な雰囲気の中で談話を交わした。3日には万寿台議事堂で金永南委員長との会談が行われた。

 ベトナム首脳級の訪朝は、ホー・チー・ミン主席が1957年に訪問して以来。両国は近年、伝統的親善協力関係をいっそう発展させている。昨年7月11〜14日には金永南委員長がベトナムを公式訪問し、相互親善友好関係の強化発展を確認する共同コミュニケを発表した。

平壌で行われた金永南・最高人民会議常任委員長とベトナムのチャン・ドク・ルオン主席との会談

 万寿台議事堂で3日に行われた金委員長とルオン主席との会談では、両国間の親善友好関係を各分野で実質的に深化発展させるために、多方面での経済協力とその法的保証に関する一連の問題を討議。上程された問題で見解の一致を見た。

 会談に続き、朝鮮とベトナム間の民事および刑事事件に関する法律上のほう助提供に関する条約と両国政府間の所得に関する2重課税および脱税防止協定、海上輸送に関する協定、投資奨励および保護に関する協定、貿易協定、さらに両国貿易省間のバーター貿易に関する合意書が調印された。

 労働新聞2日付は社説で、「こんにち、朝鮮とベトナムとの関係は新たな発展段階に入っている」と指摘しながら、ベトナム主席の訪朝は「先代領袖の厚い親交関係にもとづき整えられた両国間の親善関係を、新しい世紀の要求に合わせて新たな高い段階へと発展させるうえで、いまひとつの重要な契機」と強調した。

 一方、ベトナム主席一行は3日、メーデースタジアムで行われた大マスゲームと芸術公演「アリラン」を観覧し、万景台、万景台学生少年宮殿をはじめとする平壌市内の各所を訪れた。

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