医療−最前線
ダイエットと副作用
連休期間中、久し振りにゆっくりしたので、普段あまり見ない週刊誌や月刊誌などの本をまとめて読んだり、テレビもダラダラと見てしまった。 目についたのは、ダイエット情報の氾濫である。
いわく「ベルトをつけるだけで、テレビや散歩の片手間に、みるみる理想的なボディに変身できる」。 いわく「細くひき締まったウエストライン、あなたは憧れるだけですか」。 「電気刺激で自動的に筋肉の収縮を促し、たるんだボディを自然にひき締めます」 テレビの情報番組の合間には、通販の宣伝が入って、ダイエット商品が盛んに売られている。 御用心、御用心である。 調子のいい話は、だいたい疑ってかかるのが1番である。医学的には何の根拠もない話が横行している。しかし、昔から「溺れる人はワラをも掴む」といわれる。太っていると悩んでいる人は、こうしたダイエット商品に飛びつきやすい。冷静になって考えて見れば、高価な値段を出して購入したもので、効果を発揮した商品があるだろうか。もしそうであれば、道行く人はみんなスタイル抜群の人ばかりになる。 しかし、現実はそうではない。のっぽの人もいれば、小さい人もいるし、太っている人もいればやせた人もいる。みんな違っているからいい。 安易な方法でダイエット食品を試みると、とんでもない副作用に苦しむ場合もある。うまい話にはゆめゆめ引っ掛からないようにしましょう。(李秀一・医療従事者) |