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ホー・チ・ミン主席以来、実に45年ぶりだという。ベトナム社会主義共和国のチャン・ドク・ルオン主席一行が朝鮮を公式訪問した。金永南最高人民会議常任委委員長との会談では、経済協力問題が中心に話し合われたという。3月にはメガワティ・インドネシア大統領が公式訪問している。いずれも金正日総書記が会見する歓迎ぶりだった
▼2月には金永南委員長がタイ、マレーシアを公式訪問するなど、朝鮮はこのところ、東南アジアとの関係強化に積極的だ。これら諸国との経済関係強化に大きな目的があることは想像に難くない。それで思い出したのが、94年7月6日、金日成主席がまさに逝去2日前に残した遺訓 ▼経済担当閣僚らの前で主席は、これからは東南アジアとの貿易を発展させていかなければならないと語った。89年から91年にかけてソ連、東欧が相次いで崩壊、朝鮮は貿易の70%を占めていた社会主義市場を喪失。その後、経済が停滞し「苦難の行軍」を歩まねばならなかった要因のひとつに数えられる。主席は先見の明で、東南アジアとの貿易活性化を最期に課題として残した ▼だからこそ、昨今の状況を見ると、主席の遺訓が着実に遂行されていることがわかる。ひところ日本のマスコミなどが皮肉った「遺訓統治」ではなく、実際に人々の生活に直結する形で実践されている ▼大マスゲーム・芸術公演「アリラン」の上演期間、朝鮮は各国からの観光客を積極的に誘致している。人と物の流れの活発化は、朝鮮の国内経済にもプラスの要素として働くはずだ。(聖) |