「アリラン」期間限定

味わおう平壌の味―2

セナル鯰食堂と豊年チジム店


 セナル鯰(なまず)食堂では美味しくて栄養価の高いテグタンならぬメギ(鯰)タンと鯰料理を提供してくれる。朝鮮で鯰料理が奨励され始めたのは「苦難の行軍」の時期。成長が早く栄養価の高い鯰料理はその後、朝鮮で大人気となった。

 鯰料理のメインはやはりメギタン。肝機能の向上や肝炎、結核の防止に効果があるとか。「アリラン」観光客用のメニューでは、200グラムのメギタンとご飯、キムチ、そして酒類がつく。セナル鯰食堂では鯉、ボラと共にメギタンを始めて3年目になる。ここのメギタンは量が多く美味しいということで平壌市民たちの人気も高い。

 「市民たちは犬肉を好んで食べますが、メギタンを食べてからは私たちのメギタンを食べに来る人が増えました」とリ・オクファ支配人は話す。

 メギタン以外にも鯰の刺身など35の鯰料理を楽しむことができる。座席は70。「アリラン」期間には屋外で鯰のしゃぶしゃぶも堪能できる。

 一方、チャングァン通りにある豊年チヂミ店は朝鮮の各地方で代々伝わってきた色々なチヂミを楽しめる専門店として名高い。平壌でチヂミと言えば普通緑豆を原料にしたもので、ホテルのレストランでもテーブルに並んでいる。豊年チヂミ店では、緑豆チヂミのほかにジャガイモチヂミや野菜チヂミ、もろこしチヂミなど計10種類のチヂミを味わうことができる。

 「アリラン」期間にはチヂミに小豆ご飯、キムチ、豚肉炒め、大同江ビールなどがついた特別メニューが用意されている。座席は40あり、チヂミのほかにも東海でとれた新鮮な毛ガニ(2ドル)も楽しめる。厨房長のキム・ヘヨンさん(37)は、「緑豆チヂミしか食べたことのない在日同胞も、ここに来れば朝鮮のチヂミをもっと知ることができるし、もっと好きになるでしょう」と話した。【平壌発=李相英記者】

日本語版TOPページ