高麗−青磁器よ
朝鮮の空を秘めたしか
清らかなる川を映したしか
青い青いそなたの輝きは
まばゆきばかりの美しさ
異郷のショーウィンドーに
ぽつんと置かれた
高麗青磁器よ
青磁器よ
そなたの主は誰ぞ
アリランの娘の
嫁入り道具か
古きよき職人が
故郷を旅立つ息子に託したものか
そなたはいかにここに流れつきたしか
「連絡船」に揺られ 農民と
涙ながらに別れてきたのか
あるいは、略奪の魔の手が
そなたにまで及んだのか
目の飛び出るような定価が貼られ
それが重くてか辛くてか
青い目を潤わす
高麗―青磁器よ
疲れと悲憤に
これ以上泣くのはやめにしよう
異郷にぽつんと置かれていても
青い光 青磁の輝きは
朝鮮の色
光を放て
自由と解放をうたおう
チュチェ朝鮮を
今 高らかにうたおう
青磁器よ
朝鮮の青磁器よ!
(1987・2)
パク・ホリョル 現群馬初中教務主任、大学3年当時の作(訳・全佳姫) |