性奴隷被害者への謝罪・補償法案の早期審議入りを

超党派の国会議員呼びかけ集会


 「元『慰安婦』の補償と名誉回復のために! 決起集会」が5月31日、東京・永田町の衆議院第2議員会館で行われた。

 日本軍性奴隷被害者に対する国家謝罪と補償を促す「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」の成立を進める民主、社民、共産、尊命など超党派議員らが呼びかけたもの。国会で継続審議になっている同法案の審議入りを果たそうと開かれた。

土井たか子・社民党党首、鳩山由紀夫民主党代表らが参加した集会

 集会には、土井たか子・社会党党首、鳩山由紀夫・民主党代表、吉岡吉典・共産党議員団団長をはじめ法案提案者の円より子、千葉景子、岡崎トミ子(以上民主)、吉川春子(共産)、大脇雅子、田嶋陽子(以上社民)議員らが参加し発言した。

 土井党首は、「国家としての謝罪と補償を尽くしても被害者たちの痛みと屈辱が消えることはない」と述べながら、日本政府が国連機関が勧告した性奴隷被害者への謝罪と補償を実行するよう、法案成立に尽力したいと語った。

 また、民主党の鳩山代表は、「国としての責任を日本政府に認めさせることが一番大事。それが被害者の名誉を回復する道につながる」と指摘。野党第1党として、この法律に反発している自民党を動かして行きたいと語った。

 また、同法案の提案者である吉川春子議員は、性奴隷問題の解決に向け、国会議員が自ら集会を主催するのは初めてだと述べながら、現在国会では参戦への道を開く有事法制が議論されているが、同法を成立させ、アジア各国の信頼を回復することこそ日本が今取組むべき課題だと強調した。

 続けて5月上旬に開かれてた「日本の過去の清算を求める平壌国際シンポジウム」に参加した石毛^子衆院議員(民主)や性奴隷被害者問題に取り組むNGOが発言。参加者一同の名前で法案成立を求めるアピールが採択された。

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