広島県商工会の同胞愛あふれる愛国心によって１昨年春、操業を開始した平安南道温泉郡の愛国複合微生物肥料工場。同商工会では郡の農業発展のために支援物資を送ってきたが、５月２３日、祖国訪問中の姜二中会長ら商工会メンバーが現地を訪れ、肥料と原料を運ぶためのトラック２台（４トン級と３．５トン級）と付属品、生産と測定に必要な各種設備、作業服、食糧などを寄贈し、工場内を見て回った。同郡の主な生産穀物は米。同肥料工場の操業のおかげで、郡内の生産量が少しずつ増えているという。今回の支援物資は、生産をより円滑に行ううえで大きな力を発揮することになる。

　この日、行われた伝達式で姜会長は、「肥料生産量を増やし、同郡が強盛大国建設において全国のモデルになることを願う」と語った。農村経営委員会の金ウンジュ委員長は「期待に応えたい」と謝意を表した。なお同商工会では今後毎年、支援事業を行っていく計画だ。

温かいトンポトンネを

西宮・芦屋コリアンコミュニティー

　仲むつまじいトンポトンネを作ろうと西宮・芦屋コリアンコミュニティー２００２（実行委員長＝金龍吉・西宮商工会会長）が５月２６日、兵庫・西宮市の旧阪神朝鮮初級学校運動場で行われ、康永洙・総聯兵庫西宮支部委員長をはじめとする同胞と、近隣の日本市民ら７００余人が参加した。

　集いは同胞、大阪朝鮮歌舞団、芦屋チャング、尼崎朝鮮初中級学校生徒、アジア元気祭りの実行委員ら１００余人によるパレードで幕を上げた。統一旗を先頭に４００年前の朝鮮通信使の衣装をまとった参加者が阪神初級とＪＲ西宮駅間を往復。朝・日友好のメッセージを込めたパレードに、沿道を埋めた市民たちから熱い拍手と声援が送られていた。会場ではウルトラクイズ、綱引き、腕相撲など、西宮青商会が企画したイベントや安聖友さんのマジックショー、大阪朝鮮歌舞団の公演が行われた。実行委員会では、民族教育を守っていこうとの願いを込め、この日の利益金１００万円を尼崎初中に寄付した。

金剛山発電所の放水、朴槿恵氏に通知

南・赤十字社総裁にも

　朝鮮アジア太平洋平和委員会は５月３１日、「韓国未来連合」の朴槿恵代表に金剛山発電所任南ダムの放水と関連して通知を出した。

　通知は、朴代表が平壌訪問中に提案した諸問題がスムーズに履行されるよう努力しているなか、「金剛山のダム」問題と関連し当該機関からの通知内容を先に知らせると指摘。金剛山発電所のダムの安全性と強固さはしっかりと保証されているが、雨季のダム工事水位調節計画にしたがって３日から任南ダムの水を一定量抜くと通報した。

　また、これは同胞愛と人道主義精神によるもので、臨津江下流の南側地域住民と南の同胞の憂慮を解消することになると強調。この内容を、南側の関係機関にも知らせると指摘した。

　３日から任南ダムの水を放流することについて、赤十字会中央委員会委員長は国土環境保護省の委任を受け５月30日、板門店を通じて南側の赤十字社総裁に電話通知文を送った。（朝鮮通信）

独政府が人道支援、南浦港で伝達式

　ドイツ政府が人道的物資として贈った７０００余トンの冷凍牛肉伝達式が１日、南浦港で行われ、朝鮮水害対策委員会の李容錫副委員長らとズトハウス駐朝ドイツ臨時代理大使と大使館員、朝鮮滞在中のドイツ協力代表団（団長＝ビュルク同協会顧問）メンバーが参加。演説が行われた後、当該文書が交換された。

　朝鮮中央通信は今回の提供について、自然災害の悪影響を克服するため努力している朝鮮人民を励まし、両国関係のさらなる発展に寄与する、と指摘した。（朝鮮通信）

「アリラン」、１ヶ月で１００万余人鑑賞

　５月３１日発朝鮮中央通信によると、４月末から始まった大マスゲーム・芸術公演「アリラン」をこの１カ月間、１００万余人の軍人、勤労者らと約５０カ国から訪れた７００余の代表団、観光団が鑑賞した。今も申し込みは引き続いているという。（朝鮮通信）