医療−最前線
平壌でも禁煙デー
平壌でも世界禁煙デーのさまざまな行事に熱心に取り組んでいると朝鮮通信が伝えている。
その名も「禁煙に関する衛生宣伝および小品公演」という少々お堅い内容だが、平壌で開かれたというニュースに価値がある。政府やWHOの関係者が参加して、「新世紀の要求に即して禁煙運動を力強く繰り広げよう」とキャンペーンを開始したという。同様の催しは、各地でも開かれている。 当然と言えば当然だが、うれしいニュースである。WHOは毎年5月31日を世界禁煙デーと決めている。また、この日から世界的に禁煙週間が始まる。これに合わせて、朝鮮でも同様の取り組みが行われ、人々に、たばこの害へのさまざまな警告を込めた宣伝活動が繰り広げられているのだ。 近年のWHO報告書によれば、女性の喫煙率が急上昇していること、25年後には世界規模で20%に達するとの衝撃的な数字が公表された。将来は女性の4人に1人が間接喫煙も含め、たばこが原因で死亡する恐れがあるとの指摘がなされた。まさしく人類存亡の危機だと言っても、大袈裟ではあるまい。 たばこが健康に悪い、という証拠は、年々積み重なっている。周りの人が受ける健康被害についてはもうここで繰り返す必要もないだろう。職場では吸わないようなモラルを持ってほしいものである。 女性や子供がそばにいても遠慮もしないでタバコを吸う人など言語道断である。この機会に同胞男性たちは、周囲の目も意識して、喫煙スタイルをもう1度検証してほしいと思う。(李秀一・医療従事者) |