医療−最前線

夏バテを防ごう


 日本の夏は高温多湿で、万葉の昔から夏バテはあったようだ。夏バテの原因は、@汗をかき、水分をとり過ぎると体内の塩分が不足し、だるく疲れやすくなる。A水や冷たいものを多くとると消化機能が低下して食欲がなくなって、栄養価の低いあっさりした食事が多くなり、カロリーや栄養が不足して体に偏重が起きてくる。B熱帯夜が続くと寝苦しい夜が続き睡眠不足となる。C外気は32度(アスファルトの路面は40度以上)室内はエアコンで快適25度その中を出入りを繰り返すと皮膚の血管は広がったまま、あるいは縮まったままになって自立神経のバランスが崩れ、筋肉血行の変調、体温保持中枢の異常が起こり、手足・腰の冷え、だるさ、頭痛、めまい、胃腸病などさまざまな症状がでる。いわゆる冷房病。

 夏バテにならず、快適にすごす方法は――。

 まず室温を25度以下にしないこと。そして、冷風に直接当たらない。薄着をしないこと。そしてエアコンの除湿機能をうまく使うことがポイント。1時間除湿したら一旦止めてみよう。寝苦しい時はタイマーで30分から1時間エアコンをつけるようにしよう。一晩中エアコンを回すと冷えすぎて朝起きてグッタリしてしまう。

 また、夏バテを防ぐには食事も大切。胃腸に負担がなく、栄養のあるものをとるよう心がけよう。@生姜。胃液の分泌を促し、食欲を増進する効果がある。Aサバ。昔から胃を丈夫にする。お年寄りや体力のない人にいい。B味噌。総合健康食品で、すぐ効果がある。(李秀一・医療従事者)

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