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「先制攻撃」はねつ造、当時、漁船は存在せず

朝鮮人民軍海軍司代弁人

 朝鮮人民軍海軍司令部スポークスマンは6月30日、南朝鮮当局が西海上で発生した武力衝突事件についてデマ宣伝を行っていることに関連して朝鮮中央通信記者の質問に次のように答えた。

 既報のように29日、南朝鮮海軍艦船の無謀な武力挑発によって不意の交戦が繰り広げられ、その過程で双方に人員と艦船の損失が出た。

 ところがこれと関連して南朝鮮軍合同参謀本部は、人民軍海軍警備艇2隻が操業中の漁船とともに「北方限界線」を越え、わが方警備艇が先制射撃を加えてきたので、南朝鮮海軍が対応射撃を行ったというねつ造した資料をマスコミに渡し、大々的なデマ報道を行わせた。

 これは、事件の責任をわれわれになすりつけようとする不純な試みのもと、計画的に行われた卑劣なねつ造劇である。

 南朝鮮軍部は、わが方艦船が「北方限界線」を越えたといったが、「北方限界線」なるものは1950年代に勝手に設定した不法な幽霊線であり、われわれがそれを認めたことがないということは世界周知の事実である。

 ましてや当時、この水域にわが方の漁船が1隻もいなかったにも関わらず「操業中の漁船」について騒ぎ立てるのは、南側報道の虚偽性をよく物語っている。

 朝鮮人民軍海軍は、南朝鮮海軍艦船と漁船が最近、毎日のようにわが方領海を深く侵犯したが、北南間の軍事的緊張状態を緩和しようとする念願と、サッカーのワールドカップ(W杯)が開催されている事情を考慮して自制力を発揮してきた。

 しかし、南朝鮮軍部はこの水域に戦闘艦船を増強してわが方海軍艦船に比べ、2倍以上の数的優位を保った状況のもと、奇襲的に攻撃を仕掛けさせた。

 常識的に見ても、たった2隻の警備艇で数的に優位な戦闘艦船集団に対して、それも相手側の海岸砲の射程圏内で先制攻撃をするというのは話にもならない。

 南朝鮮軍当局者らが今回のような重大な軍事挑発を行ったのは、W杯が開催されている時に衝撃的な事件をねつ造し、その責任をわれわれに転嫁させることで、南朝鮮人民のなかで高まっている北南和解と統一に対する熱気に水をさし、わが国の国際的権威を損なおうとすることに目的がある。(朝鮮通信)

米がひ護した挑発行為

北南関係にくさび打つため作り上げた産物と 朝鮮外務省代弁人

 朝鮮外務省スポークスマンは1日、米国が西海上での衝突事件について朝鮮側に難癖をつけていることに対し、朝鮮中央通信社記者の質問に答え、南朝鮮の軍事統帥権を握っている米国が南朝鮮軍戦闘艦船と漁船の領海侵犯、挑発行為について知らないはずはなく、米国はその責任から逃れられない、と批判した。

 そして、諸般の事実は今回の事件が徹頭徹尾、米国のひ護のもとに行われたものであり、北南関係の進展を望まずブレーキをかけてきた米国が北南関係にくさびを打ち込むために作り上げた産物であることを明白に示していると指摘した。(朝鮮通信)

国際法では北の領海、「北方限界線」は無効 北川広和(日韓資料編集人)

 北の艦船が、先制攻撃を仕掛ける理由などない。

 北では「アリラン」、南ではサッカーのワールドカップといった双方ともに平和の祭典が開催され、米朝対話の再開が発表されたこの時期に事件が起きたのを見ると、朝鮮半島の平和を望まず、軍事的緊張を高めようとする勢力、つまり南の軍部と保守勢力、それを後押しする米国の力が左右したのではないか。

 そもそも「北方限界線」とは、南が一方的に主張するもので、北はこれを1度も認めたことがない。朝鮮停戦協定(1953年7月)にも明記されていない。

 国際法(海洋法に関する国際連合条約)に照らし合わせて領域を見てみると、事件が発生した地点は明らかに北の領海だ。また双方の合意のない「北方限界線」は無効だ。

 99年6月にも同様の事件が起こっており、原因は南側の一方的な主張にあるのは明白だ。

 事件の再発防止のためにはやはり、停戦協定を平和協定に代える会談が行われるべきだ。クリントン政権時代はそうした問題に取り組むことも明記した米朝共同コミュニケが発表されている。一日も早い朝鮮半島の平和と安定を願う。

「今後も研究、普及に尽力」

チュチェ思想国際研究所理事総聯中央を表敬訪問

 チュチェ思想国際研究所理事でラテンアメリカ地域チュチェ思想研究所書記長を務めるエクアドル・クァヤキル大学のアルバ・チャベス教授が6月28日、東京・千代田区の朝鮮会館を表敬訪問した。尾上健一・チュチェ思想国際研究所事務局長が同行した。

 総聯中央の徐萬述議長、韓正治国際局長が一行と会い、談話を交わした。

 徐議長は席上、米国をはじめとする世界各国でチュチェ思想の普及に取り組んでいるチャベス教授に敬意を表した。一方、チャベス教授は、総聯の存在はチュチェ思想を具現した生きた模範だとその活動を高く評価しながら、今後もチュチェ思想の研究と普及に尽力したいと決意を新たにしていた。

W杯、南朝鮮の活躍

朝鮮蹴球協会会長、祝賀の手紙

 朝鮮サッカー協会の李光根委員長は6月30日、大韓サッカー協会の鄭夢準会長に、サッカーのワールドカップで南朝鮮が好成績を上げたことに対し祝賀の手紙を送った。

 手紙は、W杯での活躍は、わが民族の優秀性と強じんな気質を世界に誇示した壮挙であると称えながら、南側チームの連勝は、1966年のロンドンサッカー選手権大会時、朝鮮民族が世界を驚かせたことに続いて同胞にふたたび喜びを与えた民族共同の勝利として、わが民族が決心さえすれば世界のいかなる強豪にも勝つことができるし、世界トップになることができるという信念を与えたと指摘した。

 そして今回、南側チームの快挙を成し遂げるうえで寄与した鄭夢準会長が今後も、わが民族同士、力を合わせていくうえで大きく貢献するものとの期待を表明した。
(朝鮮通信)

金永南委員長、信任状受け取る

 最高人民会議常任委員会の金永南委員長にモンティリャ駐朝ベネズエラ新任大使が6月27日、万寿台議事堂で信任状を提出した。弓錫雄外務次官が同席した。金委員長は信任状を受理した後、大使と談話を交わした。

 また白南淳外相も同日、表敬訪問した同大使と会見した。(朝鮮通信)

朝・日労働者の交歓会、署名文にサイン

 平壌市職業同盟の活動家と訪朝中の東京平和運動センター代表団メンバーとの交歓会が26日、行われ、文席男同同盟委員長と市内の活動家、本郷真一議長を団長とするメンバーらが参加。また代表団メンバーは交歓会後、6.15北南共同宣言を支持し、南朝鮮駐留米軍の撤退を求める署名文にサインした。(朝鮮通信)

往来ニュース

 6月25日 トルコ林農業・農工業労働者同盟代表団(団長=カイカツ委員長)、カナダ朝鮮協会代表団(団長=ワインガードナー書記長)訪朝。(朝鮮通信)

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