西海上で発生した武力衝突事件に関連し、朝鮮通信社記者が質問

朝鮮人民軍海軍司令部スポークスマンの回答内容


 既報のように朝鮮西海海上では29日、南朝鮮海軍艦船の無謀な武力挑発によって不意の交戦が繰り広げられ、その過程で双方間に人員と艦船の損失が出た。

 これと関連して南朝鮮軍合同参謀本部は、人民軍海軍警備艇2隻が操業中の漁船とともに「北方限界線」を越え、わが方警備艇が先制射撃を加えてきたので、南側海軍が対応射撃を行ったというねつ造した資料をマスコミに渡し、大々的なデマ報道を行わせた。

 南朝鮮軍部は、わが方艦船が「北方限界線」を越えたと言ったが、「北方限界線」なるものは1950年代に勝手に設定した不法な幽霊線であり、われわれがそれを1度も認めたことがないということは世界周知の事実である。

 南朝鮮軍部がこのような幽霊線を口実に、問題の水域に多くの漁船と戦闘艦船を出動させたこと自体、自らの侵犯行為を認めるものとなる。

 ましてや当時、この水域にわが方の漁船が1隻もなかったにもかかわらず、「操業中の漁船」について騒ぎ立てるのは、南側報道の虚偽性を物語っている。

 朝鮮人民軍海軍は、南朝鮮海軍艦船と漁船が最近、毎日のようにわが方領海を深く侵犯したが、北南間の軍事的緊張状態を緩和しようとする念願と、サッカーのワールドカップ(W杯)が開催されている事情を考慮して自制力を発揮してきた。

 しかし、南朝鮮軍部はこの水域に戦闘艦船を増強してわが方海軍艦船に比べ、2倍以上の数的優位を保った状況のもと、奇襲的に攻撃を仕掛けさせた。

 常識的に見ても、たった2隻の警備艇で数的に優位な戦闘艦船集団に対して、それも相手側の海岸砲の射程圏内で先制攻撃をするというのは話にもならない。

 南朝鮮軍当局者らが今回のような重大な軍事挑発を行ったのは、W杯が開催されている時に衝撃的な事件をねつ造し、その責任をわれわれに転嫁することで、南朝鮮人民のなかで高まっている北南和解と統一に対する熱気に水をさし、わが国の国際的権威を損なおうとすることに目的がある。

 南朝鮮軍当局者らは、「北方限界線」の不法性から認めるべきである。

 マスコミはデマと真実をしっかり見分けるべきであり、卑劣な謀略策動の手先になってはならない。(朝鮮通信)

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