西海上で発生した武力衝突事件に関連し、朝鮮通信社記者が質問

朝鮮外務省スポークスマンの回答内容


 米国は去る6月29日、西海上で最近起きた武力衝突事件を平壌側の「武力挑発行為」だとして、われわれをむやみに中傷した。

 この事件は、南朝鮮軍がわが方領海を侵犯して通常の海上警備勤務についていたわが人民軍海軍警備艇に先に数百発の銃砲射撃を行ったことから発生した武力衝突事件である。

 事件の真相が示すように、南朝鮮軍の領海侵犯と先制射撃は明らかに挑発行為であり、それに対するわれわれの対応射撃は自衛的措置であり、正当防衛である。

 わが人民軍海軍警備艇が「北方限界線」を侵犯したと騒ぎ立てていることについて言えば、「北方限界線」なるものは停戦協定にもないもので、米国が協定締結後、われわれとの何らの合意もなしにわが方の水域に勝手に設定した不法な幽霊線である。

 そうした幽霊線にかこつけてわが方領海深くにまで多くの戦闘艦と漁船を浸透させたこと自体、重大な侵略行為である。

 南朝鮮の軍統帥権を握っている米国が、南朝鮮軍戦闘艦のこうした侵犯と挑発行為について知らないわけがなく、米国はその責任から絶対に逃れることができない。

 にもかかわらず、米国が逆にわれわれに言いがかりをつけるのは言語道断であり、盗人猛々しいことである。

 諸般の事実は、今回の事件が徹頭徹尾、米国のひ護のもとに起きたもので、初めから北南関係の進展を望まず、それにブレーキをかけてきた米国が南北関係にくさびを打つために作り出した結果によるものであることを明白に示している。

 朝鮮半島の平和と安全に関心を持つ第3者は、今回の事件の内幕についてよく分かりもしないでやたらにあれこれ言う前に、事件の根本原因となっている「北方限界線」の不法性に当然の注意を払わなければならない。

 そうでなければ虚偽と真実を見分けられず、卑劣な陰謀策動に巻き込まれるだろう。

 対話は対話であり、自主権は自主権である。

 われわれは今後も、われわれの自主権を侵害する挑発行為については、誰であろうと少しも許さないし、あらゆる手段を尽くして断固たる自衛的対応措置を取っていくだろう。
(朝鮮通信)

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