W杯 南朝鮮の活躍

同胞たちの声


「わが民族が1番」

白宗元(体連常任顧問、79)

 対米国戦を見ながら、「健闘した!」「民族の素晴らしさを全世界に示した!」と心の中で叫んだ。

 南の選手らの体力、精神力、それに技術と団結力は素晴らしいもので、あらためてわが民族が1番だと感じた。

 そもそも民族性が優れている集団がスポーツでも頭角を現すものだ。

 66年大会で北の選手がイタリアを破り、アジアで初めて8強入りした。それに続いて南は今回イタリア、スペインを下してベスト4に進出した。

 アジアで8強以上を占めた民族は唯一、わが朝鮮民族だけだ。どれだけ喜ばしく立派なことか。南の選手たちに熱い祝福の言葉を送りたい。

 次は、同じ民族同士力を合わせて北と南の統一チームとして、国際舞台で民族の素晴らしさを世界に示すべきだ。

統一チームで頂点に

鄭元海(長野体協会長、53)

 南朝鮮代表の快挙はわが民族の誇り、自慢だ。われわれ朝鮮民族は世界サッカー史に金字塔を建てた。66年の大会で北がアジア初の8強進出を決め、世界を驚かせたのに続き、今大会では、南朝鮮が強豪スペインに勝ち、4強に進出。わが民族サッカーの伝統を輝かせた。

 南の活躍は、統一チームを組めば、ゆうに世界の頂点に立つことができる可能性を示した。統一チームで臨んだ、第41回世界卓球選手権大会女子団体戦での優勝がそれを証明している。1日も早く統一チームで国際大会に出場し、民族の気概を示してほしい。

 今回、私は6.15共同宣言のおかげで南朝鮮を訪問し、南朝鮮選手を血肉の情をもって応援することができた。日本に住む私たちが6.15共同宣言を実践するため、スポーツ部門でも民族の団結を成し遂げ、統一運動に寄与したい。

民族の誇りと喜び

李在述(高麗SC事務局、45)

 南朝鮮が欧米列強を下し、アジア初の4強となったことは、同じ民族として誇りを禁じえない。選手たちが実力以上の精神力を発揮したと思う。

 これまで南朝鮮の出場試合はすべて、近隣の同胞、学生たちとともに民族楽器を叩きながらテレビの前で応援した。

 政治的には北南関係を対決へと追い込む動きが依然としてあるが、われわれは北も南も海外も皆が朝鮮民族の一員であり、同じ同胞だということを今回のW杯を通して再確認した。民族性を守り、民族を愛するわれわれ総聯同胞が南の同胞を応援するのは当然、自然なことではないか――このような観点と思考は、6.15共同宣言発表後、いっそう確かなものとなった。

 わが高麗サッカークラブも今回、マスターズ(シニア)世界大会に出場する。私たちも南の選手たちのように、民族の気概と栄誉をとどろかせるだろう。またこれからも、「全国」を目指す朝高生たちをバックアップしていきたい。

「血は水よりも濃い」

李淑姫(女性同盟愛知・副委員長、54)

 サッカーについては素人だったが、南朝鮮でW杯を観戦した。南朝鮮代表が成し遂げた快挙が、わが民族にとってどれほど誇り高いことかを感じることができた。日本に帰ってからも、南の同胞に劣らず熱い応援を送っていた総聯同胞の姿に、また感激した。

 1勝を上げるのも難しいとされる大会で、北の8強に次ぎ、南が4強に進出した。同じ血が流れる民族としてうれしい限りだ。直接現地から声援を送りながら、「民族の血は水よりも濃い」という言葉をあらためて実感した。

 南でのW杯観戦を機に、南の親せきと会うこともできたが、このような機会も6.15共同宣言がもたらしたものだ。親せき一同、共同宣言のありがたみと生活力を感慨深く感じている。

 わが民族がひとつになるためにも、6.15共同宣言の履行を後押ししていかなければならない。

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