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「行政の責任で真相究明を」

「朝鮮人強制連行調査の記録 関東編1」千葉で出版記念会

 ち密な資料と証言で朝鮮人強制連行の実態を描いたシリーズ「朝鮮人強制連行調査の記録 関東編1」(柏書房)の出版記念会が6月22日、千葉市内で行われた。

 シリーズ第6集になる同書は神奈川、千葉、山梨の3県を調査したもの。千葉県では91年に県副知事が「本県には強制連行の事実はなかった」と発言したが、その後「朝鮮人強制連行の真相を調査する千葉県朝・日合同調査団」の調査により、17カ所で強制連行が行われた事実が判明した。

 集いであいさつをした同調査団の渡辺隆・日本人側団長は、「行政の責任で真相を究明し、謝罪・補償を実現することが真の日・朝友好親善につながる」と話していた。

高麗SC世界大会へ

 高麗サッカークラブ(呉泰栄監督)が6月23日、茨城・古河市の市立サッカー場で行われた世界マスターズ大会(シニア)出場権をかけた大会(古河市体育協会主催)で優勝、10月にオーストラリア・メルボルンで開催される同大会への出場権を手にした。今年を含む過去4回(9〜12回)、古河市マスターズ大会で優勝した高麗、古河壮年サッカー愛好会、日立FCなど3チームが参加。高麗は日立を3―0、決勝戦で古河を1―0で下し、見事優勝した。

 高麗は在日朝鮮蹴球団や東京朝高サッカー部OBらが主なメンバー。事務局の李在述さん(45)は、「高麗が活躍することで朝高生に力を与えたい」と語っていた。

米軍、女子中学生殺害事件抗議集会取材記者を暴行

朝鮮記者同盟抗議書簡

 南朝鮮で、女子中学生2人が駐韓米軍の装甲車にひかれて即死した事件(6月13日)と関連し、米軍基地前では連日、市民による抗議の記者会見、集会などが行われている。これを取材していたインターネット放送局「民衆の声」のリ・ジョンミ、ハン・ユジンの両記者が26日、10余人の米軍に暴行されたうえ連行され、監禁される事件が起きた。両記者は29日に解放された。

 ハン記者は当時の状況について、「米軍が腕と脚を羽交い絞めにし、首を抑えた」「監禁されている間中悲鳴をあげたが、手を縛った紐を解いてくれなかった」「トイレに行くことすら許されなかった」などと語った。

 リ記者も、「アスファルトにうつぶせにさせられた後、腕と首をしばられた。痛いといったが、カメラを奪われ壊された」「 プレス だと叫んだが、米軍は聞こえないふりで、手を紐で縛ったまま、留置場に連れていかれた」などと証言した。

 この問題と関連して、朝鮮記者同盟中央委員会は1日、国際記者連盟(IFJ)事務局に手紙を送り、「今回の事件が国際法と公正な言論の倫理に従って厳しく扱われなければならない」と主張した。同委員会は6月29日に声明を出し、「事件は米国と南朝鮮間の従属的で不平等な関係を示すもの」などと指摘していた。

 一方、女子中学生殺人事件汎国民対策委員会は29日、議政府所在米第2師団レッド・クラウド基地前で真相究明・責任者処罰第2回汎国民大会を開き、決議文を発表。▼駐韓米軍撤収▼ブッシュ米大統領の公開謝罪▼南の法廷で責任者処罰――などを要求した。

 この日、演説した韓相烈・統一連帯常任代表は、「米軍のために重病にかかったわが民族の根本的な治療法は、われわれが自主民族になること」だとしながら、「米軍は悔い改めよとの悔米、撤収せよとの撤米、反対するとの反米で自主を達成しよう」と訴えた。

米国は挑発行為中止を

板門店共同警備区域現地警務官

 板門店共同警備区域の現地警務官は1日、同区域で朝鮮人民軍軍人を刺激する米軍側の挑発行為が頻発していることに対して、朝鮮中央通信記者の質問に次のように答えた。

 最近、米軍側は板門店共同警備区域付近の前線放送を通じて、通常の巡察勤務についているわが方の軍人に「撤収しなければ武器を使用する」と威かくし、さらには奇怪な振る舞いをしながら揶揄(やゆ)するなど、双方間の衝突を誘発しかねない挑発行為を頻繁に働いている。

 また、双方が共同で使用する軍事停戦委員会会議室に朝鮮戦争の参戦国でもないデンマークやノルウェーの旗を持ちこんでわれわれを刺激する行為も辞さないでいる。米軍側はこうした挑発行為を即時中止すべきだ。(朝鮮通信)

金永南委員長、プーチン大統領に慰問電

 最高人民会議常任委員会の金永南委員長は6月28日、ロシアの南部地域が洪水による被害を受けたことに対し、プーチン大統領に慰問電を送った。慰問電は大統領とロシア政府、被災地住民に深甚なる哀悼の意を表しながら1日も早い復興を願った。また、27日には列車衝突事故で多くの人命被害が出たことについてタンザニアのムカバ大統領に、24日にも大地震によって多数の人命被害と物質的損失に見舞われたことに対して、イランのハタミ大統領にそれぞれ慰問電を送った。(朝鮮通信)

最高人民会議議長ら、各代表団と会見、祝電も

 最高人民会議の崔泰福議長は28日、万寿台議事堂でポーランド朝鮮親善議員団代表団(団長=ストリヤク委員長・下院議員)と会見した。ストリヤク団長は席上、両国議員団と議会間の協力関係が強化するものと確信し、国の統一をめざす朝鮮人民の闘争でさらなる成果が収められるよう願うと語った。

 また、朝鮮労働党の金己男書記は同日、万寿台議事堂で中国・世界知識出版社代表団(団長=王成家社長)と会見。白南淳外相は香港に対する中国の主権回復5周年に際し唐家璇外相に、洪成南総理はアルジェリア首相に再任されたベンフリス氏にそれぞれ祝電を送った。(朝鮮通信)

朴国連大使、駐カナダ大使兼任、信任状提出

駐インドネシア大使も

 1日の朝鮮中央放送によると6月24日、朴吉淵・国連大使がクラークソン・カナダ総督に信任状を提出した。朝鮮とカナダは昨年2月に国交を樹立し、朴大使は初代駐カナダ大使を兼任することになる。

 総督は信任状を受理した席上、両国の外交樹立によって友好関係をいっそう促進させる大路が開かれたと述べながら、平壌で開催されている大マスゲーム・芸術公演「アリラン」に言及し、文化・芸術など各分野で交流、協力を発展させていく意向などを明らかにした。

 また、張蒼天インドネシア駐在朝鮮大使が6月26日、同国のメガワティ大統領に信任状を提出した。メガワティ大統領は席上、インドネシア政府と人民は朝鮮人民の統一偉業にゆるぎない支持と声援を送ると語った。(朝鮮通信)

ルクセンブルグ国慶節で写真展示会開く

 ルクセンブルク国慶節135周年に際して写真展示会が6月27、28の両日、平壌で開かれた。

 展示会では、朝鮮ルクセンブルク友好協会の金英浩委員長の演説に続き、同協会の活動家と市内の勤労者がルクセンブルクを紹介する写真を見て回った。(朝鮮通信)

水田害虫被害広がる

全面積の85%で発生

 平壌6月29日発朝鮮中央通信によると、朝鮮全域の水田でイネミズゾウムシによる被害が広がっている。

 農業省関係者によると、殺虫剤不足で4月中旬に全域で発生した害虫は現在、全水田面積の85%に達する地域で被害を与えている。被害は穀倉地帯の西海岸と東海岸の咸興の南地域で著しく、1平方メートル当たりの害虫の数は昨年同時期と比べ3倍以上に達している。(朝鮮通信)

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