この夏、充実の体験を

留学同祖国訪問ツアー参加者募集中


 日本の大学・短大・専門学校に通う同胞学生たちを対象にした「留学同祖国訪問ツアー」(主催=留学同中央)の季節がやってきた。期間は8月6日から9月2日までで、ちょっと短めのSコース(12泊13日)、十分たん能したい人のためのLコース(25泊26日)の2つ。専攻ごとに参観地を自由に選べる新企画「セレクトオプション」も加わり、ますます充実の同ツアー。夏休みを利用して祖国を訪れてみたい参加者を大募集中だ。

ちょっと短めSコース、十分たん能Lコース

 参観、出会い、探求、ウリマル(朝鮮語)――今回のツアーはこの4つをコンセプトに実施される。

平壌市内で現地の子どもたちとふれ合う(昨年の祖国訪問ツアー)

 参観地域は盛りだくさん。平壌市内、板門店地区はもちろん、白頭山地区、妙香山、観光スポットとして人気の高い鍾乳洞・竜門大洞、開城、各地博物館めぐりなど、約50カ所の参観を予定している。

 2番目のコンセプト「出会い」。祖国の人々とのさまざまな出会いが待っている。恒例となった金策工業総合大学学生との交流会、協同農場員たちとの交流会をはじめ大小10回の交流会が準備されている。

 今回は新企画として、文系、理系、医療系と専攻ごとに参観地を自由に選べる「セレクトオプション」(全3コース、2〜3日程度)を用意した。文系なら朝鮮の貿易センター見学、理系は朝鮮コンピューターセンター見学、医療系なら病院見学など、好みに合わせて日程を組める。

 そして、今年もウリマル講座をクラスごとに実施する。見るもの、聞くものすべてウリマルという環境で、母国語を身につける絶好の機会だ。「民族文化講座」では舞踊やチャンゴ(長鼓)を習う。

 参加費は両コースとも12万円(現地での宿泊費、食事代、交通費込)。(当初8日の出発予定が6日に変更)

昨年の参加者の感想から

 ●各地を訪れ、多くの人々と触れあう中で思ったことは、祖国の人々が想像していた以上に普通の暮らしをしているということ。冗談を言い合ったり、恋愛の話をしたり…。日本での報道とはだいぶ印象が違うことを肌で感じた。(崔翔美、京都外大3年)

 ●まさに「百聞は一見にしかず」。今回の訪問であらためて確認したこの言葉は、私にとって当分座右の銘になりそう。(金英姫、大阪女学院短大2年)

 ●日本に戻る時も、遠くからたくさんの人が走ってきて、泣きながら手を振り見送ってくれる姿を見て、やはりここが自分の国なのだと実感した。(金永宝、東京電気大3年)

 ●祖国は行ってみないと、絶対に自分の内面に入ってくることのない場所だった。でも、祖国を肌で感じたとき、新しい世界が確実になっていると強く思えた旅だった。(権東旭、同志社大3年)※学年は訪問当時のもの

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