朝・日の友好願って

東京・墨田で虹の架け橋コンサート


 東京・墨田区在住の同胞と日本人の友好、アジアの平和を願う「朝鮮・日本 虹の架け橋コンサート」が9日、曳舟文化センターで行われた。同実行委員会が主催し、墨田区が後援した。

 むし暑い陽気にもかかわらず、コンサート会場は山崎昇区長、早川幸一区議会議長ら650余人の同胞、日本人で満員の状態。

 東京朝鮮歌舞団、北関東朝鮮歌舞団が合同で出演したコンサートは、舞踊「仮面舞」で幕を開けた。息つく暇のない舞台展開に、客席からはつねに惜しみない拍手が送られた。

 コンサートには東京朝鮮第5初中級学校の生徒たちも出演。民族楽器部の「ヤンサンド」、舞踊部の「ミョンジョルノリ」が披露された。また、日本の向島混声合唱団、墨田同胞合唱団が出演し親善の雰囲気を深めた。

 ラストでは、会場がひとつとなって、オープニング前に練習した「ウリヌン ハナ(われわれはひとつ)」を合唱した。

 区内に6000人を超える会員を抱える老人会「墨労連」の中島ふき副会長は、美しい舞台に感銘を覚えたとしながら、「立派な文化芸術をもった朝鮮と、こんにちまで国交がないことは残念。これから力を合わせて、草の根運動を繰り広げていかなければと痛感した」と話していた。

 コンサートは墨田区の親善運動を民間にまで広げ、朝鮮学校に対する理解を得るとともに、同胞たちに民族のすばらしさを示そうと企画された。2月に発足したコンサート実行委員会は、総聯墨田支部の金在進委員長を責任者に、支部常任、分会長、商工会役員など20人で構成され、10回にわたって会議を積み重ねながら、準備を進めてきた。

日本語版TOPページ