平壌学生少年芸術団今秋、日本で公演

愛くるしい笑顔、高い芸術性


 「平壌学生少年芸術団」が今秋、日本にやってくる。公演日程は、10月30日から11月22日まで。全国13都道府県で30余回の公演が予定されている。

15年ぶり4度目、13都道府県で30余回

1983年の日本公演で好評だった、舞踊「金剛の兄妹」

 「平壌学生少年芸術団」とは、万景台学生少年宮殿をはじめ平壌市内の各宮殿などから選ばれた、児童・生徒たちによる芸術団体。これら宮殿で子どもたちは放課後、各種サークルに所属し、自分たちの素質や才能を伸ばすための課外授業を受けている。その中でも歌や舞踊、楽器など芸術サークルに所属する子どもたちで構成されている芸術団は、国内はもちろん、世界各国で公演を行い、その芸術性を高く評価されている。日本でも過去3度、公演が行われ、在日同胞や日本市民の間で旋風を巻き起こした。2000年5月には北南首脳会談を前に、ソウルでも公演。交流を促進し、統一気運を高めるのに一役買った。

 愛くるしい笑顔と、「ピョンコマ」(平壌のチビッコの意)の愛称で親しまれ、公演のたびに旋風を巻き起こしてきた同芸術団。今回の公演では、さらに磨きがかかった朝鮮の歌や踊り、楽器演奏、また日本の歌などを披露する予定だ。

 15年ぶり、4度目となる今公演の招へい団体である、在日本朝鮮青年商工会(青商会)では、7日に日本公演中央実行委員会(黄元圭委員長)を発足し、準備に取りかかっている。なお公演が行われる13都道府県でも、順次実行委員会が発足される。

「平壌旋風巻き起こす」 黄元圭実行委員長(青商会中央会長)

 青商会結成以来、最大のビッグイベント。学生時代に初めて公演を目にし、大きな感動と衝撃を受けた。「われわれの子どもたち、3、4世同胞、日本市民のみなさんにもその感動を」との思いから今公演の主催を決意した。これを機に、同胞社会のネットワークがより広がっていくことを願う。彼らの素晴らしい公演と愛らしい表情、そして公演成功のために奔走する各地青商会会員の努力が、日本中に「平壌旋風」を巻き起こすと確信している。

イメージキャラクター、ボランティアスタッフ募集

 実行委員会では、同公演のイメージキャラクターを募集している。「幼い芸術家」にぴったりのキャラクター採用者には10万円相当の賞品をプレゼント。

 また、公演が行われる約1ヵ月間、全国をともに縦断しながら、団員たちの身の回りの世話、公演準備などを手伝ってくれる「同行スタッフ」、慣れない日本での生活、ハードなスケジュールをこなす彼らの心身をケアしてくれる「医療スタッフ」を幅広く募集している(医療スタッフのみ看護士の資格が必要。同行期間、地域などは相談可)。イメージキャラクター、ボランティアスタッフともに応募締切は8月15日まで。問い合わせは、在日本朝鮮青年商工会(東京都台東区上野7―2―6、TEL 03・3844・1998)。

公演日程

10月30日(水) 【千葉】青葉の森公園芸術文化ホール
10月31日(木) 【東京】中野サンプラザ
11月4日(月) 【神奈川】神奈川県民会館
11月5日(火) 【東京】文京シビックホール
11月6日(水) 【茨城】茨城朝鮮初中高級学校
11月8日(金) 【宮城】仙台市民会館
11月10日(日) 【北海道】札幌メディアパーク・スピカ
11月12日(火) 【福岡】宗像ユリックス
11月13日(水) 【山口】海峡メッセ下関
11月14日(木) 【広島】広島厚生年金会館
11月15日(金) 【兵庫】兵庫県立文化体育館
11月17日(日) 【京都】京都会館
11月19日(火) 【愛知】名古屋市民会館
11月21日(木) 【大阪】大阪朝鮮文化会館
11月22日(金) 【大阪】東大阪市民会館

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