創業支援連続セミナー2002
創業、企業理念得るヒントに
府商工会、青商会が初共催
日本の経済不況が長引くなか、大阪府下商工会会員のうち年間約200件の同胞企業が廃業・倒産していると言われる。そんななか、新たに創業を考えている同胞を支援しようと、主に若い世代をターゲットに企画されたセミナーが8月21日から9月25日まで、計6回にかけてミレ信用組合本店(予定)で行われる。在日本朝鮮人大阪府商工会と在日本朝鮮大阪府青年商工会が初めて共催した。
講師陣は、同胞、日本の専門家で構成されている。朝鮮大学校経営学部の金美徳講師は、ベンチャー企業論、簿記会計論を専攻し、2001年8月早稲田大学大学院国際経営学修士(MBA)学位を取得。現在、同大学院博士課程に在学中だ。昨年5月には、ニューズウィーク日本版創刊15周年懸賞論文「グローバル化と日本」で優秀賞を受賞した。しん司法書士事務所の申英敏代表は、東大阪朝鮮中級学校の出身で、1990年司法書士試験に合格。毎年60件以上の企業の創業に携わる。自身もベンチャー企業を創業し、事業プロジェクトが大阪府中小企業創造活動促進法の認定を受けた。その他、本田勝裕(キャリアコンサルタント)、谷口孝ニ(有限会社コージスピリット研究所代表取締役)、宇田川文男(中小企業事業団 中小企業・ベンチャー総合支援センター近畿所長)、浅田武之(元三和銀行支店長)の各氏が、創業の基礎からビジネスプランの作成、資金繰りと助成金、金融機関の活用法、各種法的知識、そして在日コリアンの企業理念、経営戦略と、創業までの一連の流れを分かりやすく解説してくれる。 「廃業・倒産後、確固としたビジネスプランを立てられず、『どうやって創業したらいいかわからない』と悩む同胞企業家、新規創業を考える若者にプラスになれば」(主催者側) 日時 8月21日(水)、28日(水)、9月3日(火)、11日(水)、18日(水)、25日(水)の午後6時から8時、ミレ信用組合(予定)本店6階講堂(地下鉄中崎駅下車徒歩1分)。参加費は各回2000円(全講義参加は10000円)。※要予約。締め切りは8月9日(金)。問い合わせ=大阪府商工会(TEL 06・6372・7611)または大阪府青商会(TEL 06・6323・2551)まで。 |