春・夏・秋・冬

 北南関係がにわかに動き始めた。8.15祖国解放日に際し、ソウルで民族統一大会を開くことが決まった。北側は8月初めに金剛山で閣僚級会談を開催することを提案した。金★(月偏に令)星団長は、南側首席代表への電話通知文で、偶発的に起きた西海交戦について遺憾の意を表明。北南対話推進への意欲をのぞかせた。問題を長引かせるのではなく、こう着した状態を何とか打開することこそが、民族同士問題を解決しようとの6.15共同宣言に合致すると考えたからだ

▼2年前の北南首脳の出逢いによって生まれた6.15共同宣言。それを記念して金剛山で行われた民族統一大祝典の記憶も覚めやらぬうちに、同じような行事が今回、ソウルで行われる。しかも、今回は民族の解放日をともに祝うという意味がある。6.15から始まった統一のための行動が8.15で集大成を迎える――そう思ってもいいだろう

▼金剛山での祝典でも多くの出会いがあった。宗教家、文化人、女性、青年・学生、言論人など、階層別に行われた集いもあった。9月に開催が決まった青年学生、女性の統一大会も、すでに6月の金剛山祝典の場で大枠は決まっていたと言える。言論人をはじめ他の階層別でも、同じような提案が話し合われており、いずれ実現していくだろう

▼そういった出会いが増えれば増えるほど、もう6.15以前の状況に戻ることはない。水源地の小さな一滴が、すでに大河になりつつあるからだ。それをせき止めることは、もはや不可能だ

▼今年も8月の朝鮮半島は暑く、いや熱くなりそうだ。(聖)

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