金剛山観光 ブレーキかけるハンナラ党

朝鮮中央通信論評


 南朝鮮では今、金剛山観光事業を中断させようとするハンナラ党の策動が露骨になっている。

 大統領候補の李会昌をはじめとする右翼保守勢力は、西海武力衝突事件を契機に「金剛山観光を即刻、中断させるべきだ」「北に対する一方的な供与」などとうんぬんしている。

 民間級協力事業の一環として行われる金剛山観光事業は、民族の和解と団結、祖国統一を願う全同胞のひとしい志向と世界の名山、金剛山を見たいという南朝鮮人民の念願を反映した崇高な民族的事業である。

 金剛山観光は、西海武力衝突事件後も引き続き活発に行われており、とくに観光商品が多様化するなか、最近、金剛山海水浴場がオープンして多くの観光客が海水浴を楽しみ、現地で学生たちのキャンプが活気を帯びている。

 これは、金剛山観光に対する南朝鮮人民の要望をかなえてやろうとするわが方の同胞愛族的措置の正当性と生命力に対する明らかな実証であって、何によっても阻めない時代の流れである。

 しかし、ハンナラ党をはじめとする右翼保守勢力はこのような時代の流れに反し、今回の西海武力衝突事件が起こると金剛山観光事業にかんぬきをかけるための一大騒動を起こすことによって、反民族的正体を余すところなくさらけ出している。

 見過ごせないのは、彼らが「観光代価の軍事費転用」をうんぬんし、「金剛山観光で北に持っていった現金が砲弾となって戻ってきた」と途方もない言辞まで吐いていることだ。

 毎年、南朝鮮占領米軍維持に費やす数十億ドルが米軍の装甲車となって南朝鮮の地に搬入され、白昼に女子中学生がれき殺される惨事に対して一言も抗弁できない李会昌が、ありもしない「軍事転用」について騒ぐのは笑止きわまりない。

 ハンナラ党の反金剛山観光騒動は、祖国統一の里程標である6.15北南共同宣言を白紙に戻し、北南間の交流と協力を全面的に遮断して対話の扉を閉じ、対決と戦争だけを追求しようとする点に目的があることは明白だ。

 李会昌が「戦争不辞論」で民心をあやつり、大統領選挙で勝利しようとするのは愚かな妄想に過ぎない。(朝鮮通信)

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