それぞれの四季
ひるまず、即行動を
尹美生
今、大阪では6月の大阪府下全ウリハッキョの一般授業公開に続き、20万人署名運動を展開中であり、各ハッキョごとに目標達成に向け、奮闘している。
大阪朝高1年の娘も署名初体験をし、その日は疲れた≠セけだったが、後日他の学年はアイスクリームを差し入れしてくれる人もいたとか、「変なおじさんにつきとまとわれた子がいた」とか、色々なエピソード話に花を咲かせた。 かくいう私も初めての時は「お願いします」の一言がでず、足も前に踏み出せず、地蔵のようにつっ立っていたが、チームスピリット反対やJR定期券問題、チマ・チョゴリ暴行事件と回を重ねるうち、いつしかマイク片手に訴えていた。経験が物言うとはこの事だが、そこには、信頼する日本の友人の存在がある。若い時から権力や差別に敏感だった彼女は、原発反対、環境汚染、部落問題とあらゆる市民運動を行い、今は朝鮮問題が自分の第一のライフワークと言い、自分にも先祖をたどれば朝鮮の血が流れているんだとキムチを食べ、朝鮮文化を愛す。小さい体にキャラメルを詰めたリュックをしょって朝鮮にも旅した。その彼女から、正しければ相手が知事であろうが、何であろうが、ひるむ事はない、即行動する事を教えられた。ある時なぜ、朝鮮に関わるのかとの問いに彼女は「朝鮮人に出会ってしまったから」と答えた。 出会い理解し合うことから運動は始まる。公開授業の後、感動して署名を郵便で送ってくる日本人が続々と増えた。北朝鮮バッシングの中でも良心を持つ人たちに励まされながら、自分にハッパをかけるこの頃だ。(事務員) |