中大阪初中を愛する納涼大会

洪昌守と子どもからパワー得る


サイン入り色紙をプレゼントする洪昌守選手
 今年で17回目を迎えた大阪・東成区の「中大阪朝鮮初中級学校(李俊男校長)を愛する納涼大会」が7月27日、同校運動場で行われ、各界同胞、日本の地域住民ら1000余人でにぎわった。

 会場には、焼肉やキムチなどの夜店などが設けられ、人気を集めた。またステージの横には抽選会場が設けられ、参加者らは地域同胞らの協力による同胞飲食店の食事券やマウンテンバイク、WBC世界スーパーフライ級チャンピオンで、朝青東成支部大成班班長の洪昌守選手(27)のサイン入り色紙(10組)などの商品が当たるごとに歓声をあげていた。

 集いではまず、実行委員会の高柄烈実行委員長(アボジ会会長、47)があいさつし、厳しい時期ではあるが、同胞らの団結した力で来年1月に迎える学校創立55周年を輝かせようと述べた。

 猛暑の中、ビールを片手に盛り上がる同胞らは、京都朝鮮歌舞団をはじめ、同胞歌手の金信沢さん、作詞、作曲を手がけ歌手活動もしている留学同兵庫所属の金ソッセ(神戸学院大学4年)、慎祥訓さん(甲陽音楽専門学校3年)の歌などを楽しんだ。

 また洪昌守選手が舞台に登場。「5度目の防衛戦(8月26日、さいたまスーパーアリーナ)、応援よろしくお願いします!」とあいさつすると、会場からは大きな拍手がわき、最高潮に達した。

 家族で訪れた高聡志さん(40、生野区在住)は、「とても楽しい。同胞が地域住民と触れ合いながら1つになれるこのような場所を、われわれの力で残していきたい」と語っていた。

 友人と訪れた東郷明子さん(44)は、「コリアンの集まりはいつ来てもとてもパワフル。『学校を守る』という保護者たちの思いがひしひしと伝わってくる。日本学校では考えられないこと」と言い、毎年欠かさず参加しているという岡あき子さん(57)は、「最高! ここには日本人でも快く迎えてくれるあたたかさがある。これからも遊びに来ます」と楽しそうだった。

 高実行委員長は、「参加者らは洪選手と子どもたちの喜ぶ顔を見て、大きな力を得たと言っている。これからも地域同胞社会の発展のために学校を応援し続けていきたい」と強調していた。

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