金正日総書記とイワノフ外相「専門的かつ直接的な対話」

北南、朝米、朝日問題 深い意見交換


 【平壌発=本社文光善、金志永記者】7月28、29の両日、訪朝したロシアのイワノフ外相は、帰国に先立ちロシア大使館で行った記者会見(29日)で、金正日総書記との会見、白南淳外相らとの一連の政治対話が「一般論ではなく非常に専門的かつ直接的な水準で行われた」と言明した。

 総書記との会見では、2000年の朝ロ共同宣言と2001年のモスクワ共同宣言に沿って政治、経済、科学技術など各分野で双務的な協力をより以上、発展させていく問題が論議され、とくに大規模な経済協力計画である朝鮮半島北南、ロシア、ヨーロッパをつなぐ鉄道輸送路創設のための方法と措置などが検討されたという。

 また、イワノフ外相は朝鮮半島情勢が重要な議題として取り上げられ、東北アジアの平和と安全のために朝鮮とロシア間の地域協力の可能性を最大限、探っていくことで見解の一致を見たと明らかにした。

 そしてとくに、北南朝鮮問題と朝米、朝・日問題と関連した深い意見交換が行われたという。

 外相は、総書記が6.15共同宣言の精神に基づいて北南関係をさらに発展させることについて強調しながら、先日の西海での武力衝突事件がこのような動きの障害になってはならないと語ったと明らかにしながら、北側がこのような武力衝突事件がふたたび起きないように南側と具体的な措置を取る準備ができていることを確認することができたと指摘。そして総書記が今後、南朝鮮で行われる大統領選挙結果に関わらず、6.15共同宣言を固守、履行していくことを強調したと述べた。

 また、朝鮮側には米国、日本との対話を再開する用意があると明らかにしながら、総書記が現在、朝鮮で進められている経済管理の改善作業について説明しながら、「今回の措置は国の経済的面ぼうを一新するだろうし、国家経済力を強化し人民たちの生活水準を飛躍的に向上させる」と確信を持って語ったと明らかにした。

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