民族教育権 우리의 힘으로(われわれのちからで)
署名運動の現場から・大阪
日常的な地域交流を
金春実(中大阪初中オモニ会会長)
6月19日、近鉄上本町駅、JR森ノ宮駅周辺で、街頭署名運動を行った。61人が参加し、1289人分を集めたが、驚いたのは、その後自発的に街頭に出た本校の中3生徒34人が1日で1000人分近くを集めたことだ。参加した私の娘も、「日本の人から『がんばりや』と励まされうれしかった」と言っていた。あるオモニは地域の保育園などをこつこつ回り、1人で447人分を集めた。
本校公開授業(6月8日)に参加した日本学校の先生ら4人が街頭署名当日、駅に駆けつけてくれるなど、地元の市民もとても熱心に支援してくれる。 「ユニバーサルな街づくり大阪市民の会」では1万人分を独自で集めると決意。障害者、健常者、外国人の壁を乗り越えた東成の町づくりを目指す「東成探検隊」も名乗りをあげてくれた。これも保護者らが各集会に参加したり、イベント開催場として本校運動場を提供するなどして一丸となって地域市民との交流を深めてきた結果だろう。 また、アボジ会では朝鮮の文化を知ってもらおうと年に1度、日本市民を対象にした朝鮮映画の上映会を行っている。オモニ会ではバザーなどのたびに、近所の保育園や商店に呼びかけている。ホームヘルパーをしている私も、同僚にお願いしたところ、日本社会のなかでウリハッキョが不平等な扱いを受けていることに驚き、「弱い立場にある人を応援するのが私たちの仕事。子どもが通う学校の友人にも声をかけるわ」とうれしい声援を送ってくれる。 7月末現在、約4000人分と、署名の数はどんどん増え続けている。3回目の署名運動を通して学んだことは、「待っていても解決されない、まずは自分たちから行動を起こさなくては」ということだ。その姿勢を示すことで、厳しい現実のなかでも「やればできるんだ」という夢を子どもたちに与えたい。 |