民族教育権 우리의 힘으로(われわれのちからで)

署名運動の現場から・愛知

運営の抜本的解決のため

許玉禮(東春初中オモニ会会長)


 東春朝鮮初級学校(愛知・春日井市)では7月12日と8月1日の2回にかけてJR春日井、勝川、高蔵寺駅で街頭署名を行った。オモニ会の役員はもちろん、支部や朝銀の活動家、生徒たちが合流してくれた。

 署名を集めるのは久しぶりのこと。通りがかる人に一生懸命声をかけ、1枚、2枚と署名用紙を埋めていった。

 「何の署名?」。同年代の主婦らしき人が聞くので説明すると、彼女は「チョゴリを着て学校へ通う子をよく見るけど同じ待遇を受けていると思っていた。知らなかった。そう、大変なのね」とすんなり名前を書き込んでくれた。

 みんな知らないだけなんだと思うと、もっと説明したくなった。ウリハッキョは水道・ガスに電気代、教職員の給料など、その多くが保護者たちの負担でまかなわれていると訴えたい!

 声もどんどん大きくなっていった。

 周りを見ると、生徒たちも大きな声で説明をしている。ある中級部の生徒は1度断られた人がコンビニに入ろうとするところを粘り強く追っかけ、署名をもらっていた。子どもなりに学校が置かれた現状に危機感を感じていると思うと胸が痛んだ。

 5年前、東春初中は東濃朝鮮初中級学校と統合したが、東濃地域の保護者たちは今でも「学校をなくした悲しさを2度と味わってはならない」と言う。

 学校を守るために、われわれが今しなければならないことは、しっかりとした運営基盤を整えることだ。4、5世の同胞の子どもたちが安心して通える、ソンセンニム(先生)たちが普通に給料をもらえる学校を作りたい。そのためには県や市、行く行くは日本政府の助成を獲得しなくては。それが学校の運営危機を根本的に解決することにつながる。会長の私がもっと声を大にし、必死にならなくちゃ。

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