兵庫・明石 総聯と民団が共同で要望書

在日外国人の無年金問題で


 国民年金制度の国籍条項によって、障害者年金や老齢基礎年金を受給できないままでいる在日外国人の無年金状態改善のため、総聯と民団の明石支部が5日明石市に対して、給付金制度の拡充を求める要望書を共同で提出した。

 要望書では、▼高齢者への給付金を老齢福祉年金(月額3万4330円)に見合う支給額に引き上げる、▼障害者への給付金を障害者基礎年金1、2級に見合う額にし、対象を障害2級まで広げる、▼給付事業を広報し、未申請者を解消する―などを求めた。

 今回の要望書の共同提出は、県本部単位の合意に基づくもので、尹南永総聯支部委員長は「地方自治体にはもっと外国人福祉に目を向けてもらいたい」と話した。また、崔昇商民団支団長も「問題の根本には国の外国人制度が横たわる。制度を抜本的に見直す時期に来ていると考える」と述べた。

 明石市では独自の給付金制度を実施しており、県との合計で高齢者に2万円(月額)、障害者には4万5000円(同)を支給している。

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