春・夏・秋・冬

 15、16の両日、8.15民族解放記念日に際してソウルで北と南の各階層代表らが参加し、6.15共同宣言の履行に向けその固い意志を確認、和解と協力をさらに深めていこうと民族統一大会が開催される。昨秋来、延期されていた閣僚級会談も再開された。朝鮮半島の夏は「民族一色」で熱く燃えている

▼9月に入ってもサッカーがソウルで、続いて金剛山で青少年、女性たちの交流が行われる。そして、末には釜山のアジアオリンピック。また朝鮮半島は熱く燃えることだろう

▼こうした一方で、民族の力を合わせた学術研究や動植物の保護に努めようとの動きも顕在化している。とりわけ、日本の不法な植民地支配時代、そして朝鮮戦争時期に乱獲、犠牲になり絶滅寸前にある白頭トラをクローン技術によって保存していこうという動きが注目されている。中国側の2001年調査によると、白頭山(中国では長白山)にはわずか7〜8頭しか生息していないという

▼北では、クローンウサギを誕生させた科学院生物工学研究室が中心になり研究が進められていると伝えられる。南ではクローン牛を誕生させたソウル大学獣医学科の黄教授がプロジェクトチームを作り推進中だ

▼ソウル大学には99年に平壌動物園から贈られた雌の「ナンリム」が飼育されている。黄教授のチームは「ナンリム」の耳から採取した体細胞を利用した受精卵を着床させる段階まで成功している。しかし、夢のプロジェクト実現には「北との情報交流が不可欠」と強調する。「ナンリム2世」の誕生が待たれる。(彦)

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