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「ベスト尽くし悔いはない」

神戸朝高ボクシング部初の準優勝・金哲弘さん


 神戸朝高ボクシング部創部以来、初めてインターハイで銀メダルを獲得した金哲弘さん。黙々と練習に打ち込む人一倍の努力家だ。

 インターハイで、神戸はここ数年、躍進を続ける大阪、東京の選手たちを尻目に結果を出せなかった。

 昨年のインターハイ。哲弘を含む出場した3選手共に初戦で敗れた。この1年間、歯を食いしばり、ボクシング技術と精神力を鍛えるのに専念してきた。

 辛い時は、2年前の夏休みの強化合宿を思い出した。一緒に入部した4人の同級生たちが合宿を前に相次いで退部する中、孤独との戦いを余儀なくされた。

 「強くなりたい。一度決めたことを中途半端な形で終わらしたくない」

 その信念と3年間の集大成が今大会でいかんなく発揮された。初戦を勝ち、金潤徳監督にインターハイ初勝利をプレゼントした哲弘は、自信を胸に、全国の強豪らと熱戦を繰りひろげた。

 決勝戦。惜しくも敗れた哲弘だが、「ベストを尽くせたから悔いはない」と胸を張った。

「次は高校新記録に挑む」

高校女子重量挙げ選手権大会で3位の金恵娟さん

 「動物を見るのが好き。ミドリガメを飼ってるけど、犬の方が好き。料理はもっぱら食べるほう」と言うあどけなさの残る彼女はウエイトリフティングの銅メダリスト、金恵娟選手。

 6日に行われた第4回全国高等学校女子ウエイトリフティング競技選手権大会の+75キロ級に初出場、唯一の高校1年生ながら見事3位に入賞した。

 ちなみに好きな食べ物は母の作った揚げ茄子だが、最近は監督に豚肉を多く食べるように勧められていると言う。

 彼女がこの世界に飛び込んだきっかけはコーチに「やせるから」と誘われたから。同級生の話によれば、前からとても興味を持っていたというのが本当のところらしい。

 彼女の目標は大会優勝、日本高校新記録樹立。

 最初は反対していた両親も今では強力なサポーターとなった。

普段の母子の会話は―。

 「また太った?」

 「大きくなったの!」

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