愛媛県教委は採択撤回を
「つくる会」教科書 子どもネット21が抗議文
「子どもと教科書全国ネット21」の俵義文事務局長は、愛媛県教育委員会が来年4月に開校予定の中高一貫校で「新しい教科書をつくる会」作成の歴史教科書の採用を決めた15日、抗議文を発表した。
俵事務局長は抗議文で、「つくる会」の歴史教科書は日本の侵略戦争を肯定・美化し、歴史をわい曲して偏狭なナショナリズムをあおる内容、有事法制と連動して「戦争ができる国」の子どもを作る狙いなどが国の内外から批判されてきたことに言及。昨年公立中学校でゼロ採択に終わったこの教科書を県教委があえて採択したのは、加戸県知事の政治的介入と「つくる会」の政治的圧力に屈服した結果で、教育と民主主義に対する挑戦、教育を政治目的のために自ら破壊する行為だと非難した。また、昨年同教委が県立の養護・ろう学校において「つくる会」教科書を採択したことにも触れ、県教委は県民はもとより、全国の市民、アジアの人々から批判、抗議を受けることは明らかだと指摘。県教委が決定を撤回することを求めた。 |