対話相手への公然たる挑戦

祖平統、合同軍事演習を非難


 祖国平和統一委員会(祖平統)書記局は21日、報道第821号を発表し、米国と南朝鮮が繰り広げている「乙支フォーカスレンズ」合同軍事演習を、朝鮮半島の平和と安全を重大に威嚇する危険極まりない火遊び、同族間に不信と敵対心を鼓吹し、北南関係を対決へと追い込もうとする許しがたい犯罪行為であると糾弾しながら、次のように指摘した。

 北南間の冷戦と対決の気流が、和解と団結の方向へと急転している重大な時期に、北侵を狙った大規模な合同軍事演習に狂奔しているのは、対話の相手への公然たる挑戦であり、対話と協力に向けたすべての肯定的な事態の発展を全面否定し、逆戻りさせようとする計画的な挑発策動である。

 米国が南朝鮮まで引き込んで、わが共和国を圧殺するための北侵戦争演習を強行しているのは、米国こそ北南関係改善において最大の障害であることを再度明白に示している。

 南朝鮮当局が、心から朝鮮半島の平和と安全を望み統一問題の解決を願うなら、今からでも民族的立場に立って、対話と北南関係の進展を阻む外部勢力との合同軍事演習を中止する決断を下すべきである。

 米国と南朝鮮の好戦勢力が内外の一致した反対、排撃にもかかわらず、対話の相手に反対する挑発的な戦争演習を続けるなら、それが招く重大な結果に対し全責任を負うことになるであろう。

朝鮮中央通信も

 朝鮮中央通信も20日、合同軍事演習を非難する論評を発表した。

 論評は、米国が対話の舞台裏で朝鮮を力で制圧しようと企んでいるが、それは実現しない妄想であるとしながら、看過できないのは米国の対朝鮮敵視政策に便乗して、今回の合同軍事演習に参加している南朝鮮好戦勢力の挑戦的行為だと非難した。

 論評はまた、北南関係が第7回閣僚級会談や8.15民族統一大会を契機に、和解と協力へと向かっているなか、南朝鮮好戦勢力が北侵戦争演習を繰り広げることで、北南間のすべての対話に水をさす犯罪的行為であると指摘した。(朝鮮通信)

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