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南の市民団体、舞鶴市長が初参加、320人がめい福祈る

京都・浮島丸事件犠牲者追悼集会

 解放直後の45年8月、舞鶴湾で旧日本海軍の輸送船「浮島丸」が爆発、沈没して500人以上の朝鮮人労働者が犠牲となった「浮島丸事件」。事件当日の8月24日、犠牲者を追悼する集会が舞鶴市の「殉難の碑公園」で開かれ、320人が参列したは追悼歌をうたう朝・日の生徒たち)。追悼集会には総聯と民団が毎年参加しているが、今年は事件を題材にした映画「エイジアン・ブルー」の上映を南朝鮮の各都市で実現させた南朝鮮の市民団体「光州市民連帯」の代表や江守光起・舞鶴市長が初めて参加。山田啓二・京都府知事も生花を寄せた。

 犠牲者追悼の行事は54年から行われている。始まった当初は数十人の規模だったが、真相究明を求める朝・日市民らの地道な運動により支援の輪は年々広がりを見せている。=関連記事

大阪朝高女子、2年連続の準優勝

第57回大阪高校総体空手団体組手部門

 8月26日に行われた第57回大阪高等学校総合体育大会空手道競技の団体組手部門で、大阪朝高女子空手部が昨年に続き、2位に入賞した。

 昨年の朝鮮空手道連盟のアジア空手道連盟正式加盟により、朝高空手部に属する生徒たちにも朝鮮代表として国際舞台参加への道が開かれることになったというニュースに励まされ、練習に励んできた同部。今大会には、今月東京で行われる第6回アジアジュニア空手道選手権大会の朝鮮代表選考会第一次候補に選ばれたが、惜しくも代表入りを逃した金淳伊(高3、以下高2)、金一玲、申正美、洪久美選手を中心に構成されたメンバーで出場した。が、今インターハイで「全国」優勝を成し遂げた強豪、敬愛女子高校との決勝戦では惜しくも準優勝となった。一方、同校男子空手部は、8強(5位)入りした。【大阪朝高】

対話のボールは米側に

朝鮮外務省代弁人

 朝鮮外務省スポークスマンは8月31日、ボルトン米国務次官の発言について朝鮮中央通信記者の質問に次のように答えた。

 最近、南朝鮮を訪問したボルトンは「地球上でもっとも強力な攻撃用生物兵器計画」を持っているとか、「大量破壊兵器の開発で脅威を与え、ミサイルとその技術を輸出する密売国」だの「核査察を受けなければならない」だのと、われわれに対して悪意に満ちた中傷を行った。

 ブッシュ政権内で悪名高いタカ派の旗手として知られ、折に触れて反朝鮮の妄言を並べ立てていたボルトンだけに、理性さえ失った彼の口から出た一連の妄言も事実上、論評する一顧の価値もない。

 彼のいうとおり、われわれに米国の安保上、憂慮される問題があるなら、それは全的にブッシュ政権の対朝鮮敵視政策の結果である。

 われわれは、ブッシュ政権に敵視政策を放棄する準備ができているなら、米国の安保上の憂慮を解消するための対話に応じる用意があるということを再三、明らかにしている。

 朝米対話に関するわれわれのこのような原則的な立場には変わりがなく、ボールはすでに米国側にある。(朝鮮通信)

プーチン大統領「悪の枢軸」を非難

 ロシアのウラジオストク紙8月27日付によると、同国のプーチン大統領は極東地域記者たちとの対話のなかで、朝鮮を「悪の枢軸」リストに載せた米国を非難した。

 大統領は、「朝鮮はわれわれの隣国だ。この国を悪の枢軸リストに載せたことを米国の成果だとは思わない。それは柔軟性がないからだ。今、国際社会は朝鮮との関係正常化に利害関係を持っている」と強調した。(朝鮮通信)

北東ア電話通信会社理事会第12回会議

 北東アジア電話通信会社通信施設の運営と関連する問題が8月28、29の両日、平壌で行われた同社理事会第12回会議で討議された。

 北東アジア電話通信会社理事長であるタイのロックスリーグループ執行副総裁兼ロックスリー・パシフィック社理事長のハンチャンラシュ氏と同社代表団メンバー、北東アジア電話通信会社の金寅哲副理事長と理事会メンバーが会議に参加した。(朝鮮通信)

第3回全国教育プログラム・コンテスト

 第3回全国教育部門プログラム・コンテストが8月23日から29日まで平壌で行われ、各大学と道、市、郡のコンテストを通じて選ばれた600余人の大学、専門学校、中学校の学生が参加。数学、物理学、化学など基礎科学科目の応用と知能、図形処理などの問題が出題された。閉幕式では、優秀な評価を受けた参加者に表彰が行われた。
(朝鮮通信)

朝鮮半島に甚大な被害

台風15号

 8月31日夜から9月1日にかけ、朝鮮半島を通過した台風15号によって、北南の各地域に大きな被害が出た。

 朝鮮中央通信によると、江原道地域では風速20メートル以上の強風が吹き荒れる一方、高城郡で530ミリメートル、通川郡でも525ミリメートルの豪雨に見舞われた。

 とくに一部山間地帯では700ミリメートル以上の雨が降り、通川郡クムラン里は完全に水没してしまった。

 また数千棟の住宅と公共建物、そして灌漑網、電話線が水に浸かって破壊され、数多くの農地も浸水、水没、流失。農作物の収穫が期待できなくなった。

 さらに数百カ所の鉄道、道路、橋が完全に破壊され、一部の地域では交通が麻痺している。

 この結果、数十人の死亡者がで、行方不明者、負傷者は多数に上っている。

 現在、中央と地方の当該機関では、台風被害の復興のために積極的な措置を取っている。

 一方、台風が縦断した南地域でも被害は甚大で、中央災害対策本部によると2日午後5時現在で死者88人、行方不明者70人に上っている。

 農作物、道路、鉄道の被害も大きく、被害総額約3123億ウォン(約312億円)と推定されている。

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