李昇昊のツボ教室(5)

偏頭痛のツボ


 偏頭痛に多くの原因があります。耳・鼻・目・歯などに病気がある場合、更年期障害によるもの、便秘によるもの、精神的な緊張によるものなど、さまざまです。どのように痛むか、どういう状況により痛むかによりツボ療法が異なります。

 「代表ツボ」

 ▽百会(ひゃくえ)

 1、中指で百会を5秒強めに指圧して、2秒休む間隔で3分間指圧する。
 2、爪楊枝(10本束ねる)のとがったほうで、百会を中心に周辺を5分間トントンとたたく。

 ▽列缺(れっけつ)

 1、列缺をやや強めに3分間指圧する。

 2、爪楊枝のとがったほうで3分間トントンとたたく。

 3、たたいた後、簡単灸(せんねん灸など)を3つすえる。

 「症状別のツボ」

 ●寒気がしたり、熱が出て頭が痛む場合
 ▽外関(がいかん)

 ●イライラやめまいがして、頭が痛む場合
 ▽太衝(たいしょう)

 ●頭が重く、締めつけられるように痛む場合
 ▽豊隆(ほうりゅう)

 ●体の動かし始めに痛む場合
 ▽太谿(たいけい)

 ●疲れと頭が痛む場合
 ▽命門(めいもん)

 ※各ツボの刺激の方法は、爪楊枝で5分間トントンとたたいて刺激して、やや強めに3分間指圧する。その後にエレキバンやマグレインなどを貼っておいても効果的。

 「ポイント」

 ・イライラのツボを目安に、必ず指で押してみて痛いところや、グリグリのある場所を探して行います。

 ・あまりひどい偏頭痛では、医師の診療を受けましょう。しかし、病院の薬と併用して、ツボ療法を行っても害はありません。

 ・的確にツボ療法を行うと、即効性があります。
(うえの針灸整骨院院長、TEL 03・3832・6899)

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