民族教育権 우리의 힘으로(われわれのちからで)
署名運動の現場から・大阪
1人でもいれば民族学級を
金直樹(民族学級講師)
日本の公立学校に通う在日同胞児童・生徒を対象にした民族学級講師として、4月から大阪民族講師会に所属している。
府下公立学校の民族学級は現在160を超える。私がクラスに入るのは、給食時からだ。子どもたちとともに食事を取りながらコミュニケーションを深め、授業では、朝鮮の言葉や歴史、文化を教えている。講師の服装は女性はチマ・チョゴリ、男性はパジ・チョゴリだ。 私の受け持ちは、4小学・1中学の、計5校。人数はそれぞれ20人ほどだ。両親のいずれかが日本人だったり、母親がフィリピン人だったり、ハルモニだけが朝鮮人だったり、民族学級で学ぶ子どもたちの家族構成は多種多様だ。 「同胞と触れ合う場を」と実施した「猪飼野フィールドワーク」では、民族学級児童と「ハングルで買い物する」をテーマにコリアンタウンを回った後、同胞デイハウスを訪れ、1世同胞と交流した。このような体験を通じ、民族の喜びを感じたり、民族の出会いを求めて民族学校への編入を望む子もいる。 子どもたちが安心して学び、民族に触れる機会をもっと増やしてあげるためにも現状をより多くの現場の先生をはじめとする日本市民に知ってもらうことが重要だ。 20万人署名運動は、民族学校と民族学級の制度的保障を求めている。民族学級については、1公立学校につき在日同胞児童・生徒が1人でも在籍する場合、民族学級を設置するよう行政に訴えている。駅頭で署名を集める朝鮮学校生徒たちの姿に励まされながら、私個人としても出会う人々に呼びかけている。 「民族教育を守る」という旗のもとに、在日同胞、日本市民がともに手を取り合い、子どもたちが朝鮮人として伸び伸びと生活できることを願い、今後も民族教育に取り組みたい。 |