あの時、このひと言


 「北のともだちへ。私たちが会える日が近いようです。同じ学校で一緒に勉強できると考えただけでもうれしい。会えばすぐに親友になれるよね」(「南北コリアと日本のともだち展」に参加するため日本を訪れた江原道春川東部初等学校5年生のチェ・ジンアさんが自分の絵に書いたメッセージ)

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 「戦前には言えなかった体験者たちの証言を、戦後になって風化させてはいけない。それらを受け継ぐのは自分たちの責任だと思いやってきた。まだこれといった結果は出せずにいるが、追悼碑建立までがんばりたい」(関東大震災79周年朝鮮人殉難者追悼式であいさつした「関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘する会」の矢野恭子さん)

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 「朝鮮でのさまざまな人々との交流を通じて、参加者一人ひとりのなかにあった朝鮮に対する偏見や素朴な誤解が少しずつ解けていくのを実感した。それが隣国、そして隣人に対する信頼に変わりうる可能性に気づかされた」(ピースボートの一員として朝鮮を訪問した文彰浩さん。日本の参加者たちが朝鮮の人々との別れを名残り惜しむ姿を見て)

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