大阪朝高朴忠南選手、第15回全国高校ボクシング選抜大会で優勝 |
第15回全国高等学校ボクシング選抜大会 (兼JOCジュニアオリンピックカップ)が3月22〜25日にかけて栃木県体育館で行われ、11ブロックの代表77人が出場、7階級別に試合が行われた。朝鮮高級学校からは、東京、大阪朝高の5選手(2年)が出場し、大阪朝高の朴忠南選手がライト級で見事優勝した。春の選抜大会で朝高選手が獲得した金メダル数は今大会で5つ目。また、フライ級の金祐智選手(東京朝高)は怪我で出場を辞退。ライト級の黄賢吾選手(東京朝高)、ライトウェルター級の「将秀(東京朝高)、李裕一選手(大阪朝高)、ウェルター級の愼泰徹選手(東京朝高)は初戦で敗退した。(金明c記者)
「いいぞ! 忠南!」「よくがんばった!」 会場に駆けつけた同胞たちは、優勝した朴選手に大きな拍手を送った。 全国大会初出場の朴選手。 「歴代の先輩たちが選抜大会で優勝してきたのを見てきた。自分も必ず優勝してみせると大会に臨んだ」 初戦は22−19と僅差での勝利。「初めての全国大会で緊張していた。2回戦からはしっかり自分のボクシングを出したい」と固さが見えた初戦を振り返った。2回戦は3回RSC、準決勝も14−3と大差の判定で勝利した。 そして、「自分からリズムを作って落ち着いていけば必ず勝てる」と臨んだ決勝戦。相手は原田鉄也選手(相馬農業高等学校、東北代表)。1、2回は相手にパンチが当たらず、逆にパンチを受け、不利な状況だった。セコンドについた大阪朝高の梁学哲監督は、「こんな形で終わったら後悔するぞ。今までやってきたことをすべて出せ」と檄を飛ばした。 この声に励まされたのか、3、4回は落ち着いたボクシングで右ジャブと左ストレートのワンツーを相手の顔面に浴びせ、軽快なステップで翻ろう。結果、17−13の判定で優勝を飾った。 朴選手は試合終了後、「必ず勝とうとすべての力を出し切った。指導してくれた梁監督、応援に来てくれた学父母会、ボクシング部OB、栃木の同胞や生徒たちに感謝したい。次はインターハイ優勝です」と力強く語った。 梁監督は、「昨年の近畿大会以降、九州、広島、関東遠征を行い、予選で当たる選手たちとスパーリングをしてきた事が自信になった。ボクシングに対する素直な気持ちと目標が結果につながった」と評価した。 「優勝すると思ってもいませんでした」。朴選手のオモニ、梁孝代さん(46)は目頭を熱くさせながら、「普段は静かな忠南の成長に驚いています。よくがんばったと言ってあげたい」。 また昨年、インターハイに出場した主将の李裕一選手は、「最初の10秒を自分のものにできず、相手のペースに飲み込まれた。インターハイではメダル獲得に向け、練習にはげみたい」と雪辱を期していた。 (関連記事) [朝鮮新報 2004.4.8] |