〈第11回関東地方春季選手権〉 男女とも東京籠球団が優勝 |
同胞のバスケットボール大会、第11回関東地方春季選手権が5月23日、神奈川県の高津スポーツセンターで開催された。男女ともに東京籠球団が激戦を制して優勝した。今回は同選手権の結果と大会全般の講評、東京籠球団女子チームが中央大会11連覇を遂げるまでの道のりと、バスケットボール部監督たちに送るアドバイスを東京籠球団の呉辰生監督に話してもらった。
4年連続で激戦を演じている東京籠球団と朝鮮大学校が今年も決勝で激突した。 走力と激しいディフェンスを前面に押し出す朝大に対し、東京の若い選手も走りでは負けない。シュート力に勝るベテラン勢の沈着なプレーぶりが光った。 リードを許した朝大は何とか不利を打開しようと、再三オールコートプレスで揺さぶりをかけるものの、東京の3人の若いガードプレーヤーが互角以上に渡り合う健闘を見せた。 東京のインサイドの要、李英和がゴール下シュートを好調に決め、得点を重ねていった。 シューターの張幸一も好調を維持。執ようなボックスワンディフェンスをかいくぐり、確実にシュートを決めていった。 試合は100−86で東京が制した。 女子決勝、東京籠球団と東京オンマーズは、近年まれに見る大激戦となった。 中央大会で11年連続優勝を誇り、ここ数年敵なしの東京に対し、オンマーズは真っ向勝負にでた。 東京のオールコート2−2−1ゾーンプレスを、3人のガードで運ぶ作戦がまんまと当たり、オンマーズはゴールまでボールを難なく運び、ハーフコートでは外角のシュートとカットインからの合わせのプレーで着々と得点を重ねた。勢いに押される東京は、何とか3人のセンタープレーヤーを投入し、インサイドで得点を稼ぎ、前半を35−30のリードで終えた。 両者決め手のないまま、試合は終盤にさしかかり、東京はオールコートをやめ、ハーフのゾーンディフェンスで勝負に出た。 これが功を奏して、オンマーズは攻め手をなくし、東京が60−49で優勝した。 敗れはしたものの、大健闘のオンマーズは、見事な試合運びとシュート力、ルーズボールへの執念など、お手本となるべきプレーを披露した。 (関連記事) [朝鮮新報 2004.6.10] |