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〈AFC・U−17サッカー選手権〉 朝鮮、堂々の準優勝

中国に0−1で惜敗

 AFC(アジアサッカー連盟)U−17サッカー選手権大会に出場した朝鮮代表は18日、藤枝総合運動公園サッカー場で中国と決勝戦を戦い、0−1で惜敗した。3位はカタール。これで中国、朝鮮、カタールの3カ国が来年9月にペルーで開催される世界選手権大会の出場権を獲得した。今大会、朝鮮代表が見せたスペクタクルなサッカーに、関係者らは大きな関心を寄せた。「世界と対等に戦うにはユース世代の強化が急務だ」と話す朝鮮代表のパク・フィサム監督。19日、帰途についた選手団一行は来年の世界選手権に照準を合わせて調整を続ける。(文=金明c、写真=盧琴順記者)

激しく競り合う朝鮮(中央)と中国の選手

 決勝戦には、朝鮮代表の勇姿を一目見ようと約1000人の同胞らが日本各地から訪れた。

 選手の登場とともに会場は大きな拍手と声援に包まれた。午後7時。キックオフのホイッスルと同時に「必勝朝鮮!」「イギョラ(勝て)朝鮮!」の大声援を送る同胞応援団。

 中国にはAグループ予選で敗れていたため、その雪辱をはらそうと前半から果敢に攻め立てる攻撃陣。積極的な攻撃の姿勢は、相手DFを終始翻ろうした。

 前半31分には、MFのチェ・ミョンホ選手のミドルシュートがゴールポストを直撃。その後もFWのパク・チョルミン選手が相手ゴールキーパを抜き去りシュートを放つなど、再三得点チャンスを作るがものにできず後半戦へ。

横断幕を掲げ応援する朝鮮学校生徒ら

 「前半から全力で点を取りにいったことが後半に影響した」(パク監督)

 試合の流れを完全に握った朝鮮だったが、徐々に体力を奪われ動きが悪くなったところを中国につかれた。後半40分、右CKから中国20番の選手がヘディングでゴール。

 残り5分、同点にしようと攻め立てた朝鮮だったが、守りに入った中国の牙城を崩すことができずに終了のホイッスルが鳴った。

 大喜びで応援団に駆け寄る中国代表。終わってみれば朝鮮のボール支配率は55.3%。チャンスをものにできれば勝っていた試合だけに悔しさも大きかった。

銀メダルをかけ、同胞応援団に応える選手たち

 パク監督はピッチ上でうなだれる朝鮮選手たちをベンチの側に呼びよせ、背中と肩をたたき「よくやった」とねぎらいの声をかけた。

 同胞らも朝鮮選手団の健闘を称え、彼らに手を振り大きな拍手を送っていた。

 試合後、パク監督は記者会見で「とにかく選手たちは全力を尽くして戦った。準優勝だったが、これですべてが終わったわけではない。来年の世界選手権に向けて調整を続け、本番ではいい成績を収めたい」と語った。

 一方、中国代表の張寧監督は、「前半は朝鮮の方が動きが断然よかった。個人技と能力に長けており、われわれは自分たちのサッカーができなかった。少ないチャンスをものにできたことが勝利の要因だろう」と語った。

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[朝鮮新報 2004.9.22]