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そこが知りたいQ&A−総連中央委員会第20期第2回会議 何が討議されたのか

21全大会に向けた課題と対策

 総連中央委員会第20期第2回会議が15日、東京都千代田区の朝鮮会館で行われた。会議では総連中央の徐萬述議長が「総連結成50周年事業で成し遂げた成果に基づき、激動する情勢の要求に沿って愛族愛国運動を新たな段階に強化発展させることについて」と題する事業報告を行った。会議の目的と討議された内容、課題などについてみた。

 Q 今回の会議ではどのようなことが中心的に討議されたのか?

 A 中央委員会は、総連結成50周年と8・15祖国解放60周年を民族的慶事として意義深く記念し、祖国統一をはじめとする諸般の情勢が転換的な局面に入ろうとしている環境の中で行われた。

 会議では、8カ月運動と総連結成50周年記念事業で達成した成果に基づき、激変する情勢に主動的に対応し、21全大会に向け総連の事業を新たな段階に引き上げるための主力課題と当面の対策などを討議した。

 Q 8カ月運動の成果についてはどのように総括されたのか?

 A 報告は、活動家たちの気構えと仕事のスタイルではっきりとした変化がおき、同胞たちがいつになく高い信頼感を持ち愛族愛国運動により幅広く参加するようになったこと−それが8カ月運動のもっとも貴重な実績の財産、原動力になったと指摘した。

 8カ月運動期間、総連の2大中心柱を確立する過程でも大きな前進があった。

 同胞たちの大きな関心事である教育事業でも、民族学校を強化発展させる事業とともに、これまで総連の手が行き届かなかった日本学校に通う同胞子女のための民族学級、土曜児童教室、午後夜間学校など準正規教育体系を確立し拡大していく展望を拓いた。開設数が運動以前の3倍にあたる73カ所、受講生も4倍に増えたという数字がそれを如実に物語っている。

 同胞の法的権益をはじめとする生活上の要求を解決する「同胞生活相談センター」の役割を高めながら、高齢者同胞福祉事業でも大きな前進があった。総連は運動期間、介護保険法と条例に沿ってNPO法人認可を受けた施設をはじめ、新たに27カ所で各種高齢同胞福祉活動をはじめた。

 Q 総連結成50周年を祝う各地の同胞祝典も印象的だったが。

 A その通りだ。報告は、8カ月運動であげられた成果と同胞たちに服務した実績がどれほど誇らしく大きなものであったのかを象徴する出来事が、総連結成50周年を一大民族慶事として祝った同胞祝典であったと指摘した。

 5月に2万5千の同胞たちでにぎわいを見せた「総連結成50周年在日同胞大祝典」をはじめ、各地で今までになく大勢の同胞たちの参加の下で行われた記念行事は、総連の半世紀の業績と団結した姿、8カ月運動の高揚した勢いを示す一大イベントであった。

 Q 会議で指摘された民族史の新しい時代とはどういうものなのか。

 A 今年は、歴史的な6.15北南共同宣言が発表されて5年になる年だ。そればかりでなく金正日総書記は、第2の6.15といわれる統一情勢発展の転換的契機をつくり全民族的な統一運動に活気をもたらした。

 金正日総書記が南朝鮮の大統領特使に会ったあと、わずか2カ月の間に驚くべき進展があった。「わが民族同士」の理念を確認した第15回北南閣僚級会談の共同報道文は、その表れだ。

 Q 会議で提起された課題は?

 A まず、転換的局面に入った統一情勢に沿って、在日同胞の民族的団合を強化し、それぞれの特色を生かし北南間の交流と協力事業に寄与すること、6.15共同委員会の一員として統一運動に主人らしく参加することを提起した。

 次に、同胞たちの支持を受ける真の同胞組織としての活動スタイルを備えることについて4つの課題が提起された。それは@民族教育事業と同胞生活奉仕、福祉活動の貴重な経験を一般化し拡大することA総連支部を同胞社会と愛族愛国運動の総合的な拠点として強固に築き、分会を活性化することB全組織、全同胞的に新しい世代を愛族愛国事業の継承者として育て推し立てることC激動する情勢に対応して対外事業を決定的に強化することだ。

 会議は、8カ月運動で創造された実績と経験、貴重な教訓をすべての組織と同胞が共有し大きく拡散させることによって、愛族愛国事業で引き続き大衆的高揚をもたらし、今年の事業を輝かしく締めくくると共に21全大会を目指し、総連事業を新たな段階に引き上げる重要な契機となった。(康太成記者)

総連中央委第20期第2回会議報告 愛族愛国運動を新たな段階に

[朝鮮新報 2005.9.27]