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世界選手権出場決めた朝鮮ソフトボールチーム 15年足らずでアジアトップに

 【平壌発=李松鶴記者】昨年、フィリピンで行われた第8回アジア女子ソフトボール選手権大会に出場し、世界選手権への出場資格を獲得した朝鮮のソフトボールチーム。近年、数々の国際大会で好成績を収めている朝鮮のソフトボール事情について取材した。

南の選手も舌巻く

牡丹峰体育団の選手たち。ナショナルチームの80〜90%が同団から選ばれる

 「朝鮮でソフトボールが普及し始めたのは1989年から。現在、5つの一般チームのほか、4つの体育学校でソフトボール選手を育成している。一般チームは年に3回あるリーグ戦で互いに切磋琢磨している」

 オ・ソクファン・体育指導委員会球技局ソフトボール書記長(52)は朝鮮ソフトボールの現状についてこのように語った。

 今回行われたアジア選手権で朝鮮は、日本、中国、台湾に次いで4位。パク・ヨンボク監督(54)は、「これまで台湾には何度も勝っていたので、大会前は3位を目標にしていた。しかし、今回大幅に世代交代したことと、世界選手権出場権獲得というプレッシャーから惜敗した」と話した。

練習に励む牡丹峰体育団の選手たち

 朝鮮はこれまで、第13、14回アジア大会で4位、99年に行われた第7回アジア選手権では3位を獲得するなど、アジア屈指の強豪チーム。

 普及からわずか15年足らずでアジアのトップチームに育った要因について、「朝鮮の女性は忍耐力があり、負けん気が強いから」とオ書記長は笑った。今大会に出場した南の監督、選手たちも、その強さに舌を巻いたそうだ。

 現在、ナショナルチームの平均年齢は25歳。日本やフィリピン、台湾はベテランが多く、経験も豊かだ。一方、中国でも世代交代が進んでいるようで、将来的には朝鮮が中国を押さえ、アジア、ひいては世界で覇を唱えるのも夢ではないとオ書記長とパク監督は口をそろえる。

 来年行われる世界選手権は08年北京オリンピックの出場権獲得も兼ねており、監督、選手ら関係者は好成績を収めるため練習に励むなど着々と準備を進めている。 

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[朝鮮新報 2005.2.3]