第30回記念大会 バスケットボール選手権(神奈川) 男子・朝大が28年ぶりに優勝、女子・東京が貫禄の13連覇 |
第30回在日本朝鮮人バスケットボール選手権大会(主催=在日本朝鮮人バスケットボール協会)が10、11の両日、川崎市とどろきアリーナで行われた。男子8チーム、女子7チームが熱戦を繰り広げ、男子は28年ぶりに朝鮮大学校が優勝、女子は東京籠球団が13連覇を果たした。また、今大会は神奈川県バスケットボール協会結成を記念して初めて神奈川県で開催された。主管した同協会がさまざまなイベントを盛り込み、大会の雰囲気をいっそう盛り上げた。 逆転劇演じた朝大
男子決勝戦は、28年ぶりの優勝を狙う朝大と初優勝を狙う愛知との対決になった。俊敏な動きとスピードに乗った速攻で攻撃を仕掛ける朝大に対し、愛知は堅実な守りで対処。第3クォーターを終えた時点で42−51で愛知がリードした。勝負の第4クォーター。ここで誰も予想しなかった展開が訪れる。愛知のミスをついて朝大が連続得点を重ね1分39秒前には63−64と1点差に迫った。ここでタイムアウト。「最後は気持ちしかない。いくぞ」−朝大ベンチから掛け声が上がる。 このまま愛知が逃げ切るかと思われたが、マイボールにした朝大が最後の攻撃に挑んだ。河景e主将にボールが渡るとドリブルから強引なレイアウトシュート。弧を描いたボールは見事リングに決まった。65−64の大逆劇に歓びを爆発させる朝大メンバー。 河主将は、「とにかくうれしい。関東大学リーグでは、監督、コーチなしの1年で結果を残せなかったが、来年は4部進出のため全力を尽くしたい」と固く決意を述べた。 一方、女子決勝は東京と東京(B)オンマーズが対戦。すべての面で優った東京が106−24で圧勝し、大会13連覇を果たした。 在日本朝鮮人バスケットボール協会の康勲会長は、「今大会を組織するにあたって、新たに結成された神奈川協会の努力が感じられた。今後も大会を盛り上げるためにも、優勝した朝大をはじめ各チームがしっかりとレベルアップを図ってほしい」と総評した。 「バスケの楽しさ共有」 一方、主管した神奈川県バスケットボール協会が30回を記念してさまざまなイベントを企画。 フリースローと3ポイントのコンテスト、参加者から「ミスター」「ミス」を選ぶコンテストなどが開催された。 また、(株)日本プロバスケットボールリーグ(BJ)、バスケット関係のユニフォームなどのグッズを手掛ける潟fューパーファイブの協賛を得て、ボールの提供や30回記念Tシャツなども製作した。また、「月刊バスケットボール」への記事掲載も決め、対外的にも大会をアピールするようにした。 企画部員の鄭竜基さん(25)は、「今回のようなイベントからバスケの楽しさをもっと共有していきたい」と意欲を見せた。(金明c記者) ▲大会結果 【男子】@朝鮮大学校A愛知B東京 【女子】@東京A東京(B)オンマーズB朝鮮大学校 (関連記事) [朝鮮新報 2005.12.22] |