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〈FIFA U−20女子選手権〉 数十万の平壌市民、沿道で歓迎

「サッカーの女王」迎える祝福の波

バスの窓から身を乗りだし歓迎に応える選手ら

 第3回FIFA(国際サッカー連盟)U−20(20歳以下)女子サッカー世界選手権大会(ロシア、8月17日〜9月3日)で優勝した朝鮮選手団が7日、帰国した。

 平壌の順安飛行場から市内に向かう沿道に、選手たちを一目見ようと市民が詰めかけた。

 今年に入り、朝鮮選手の各種国際競技大会での目ざましい活躍が伝えられることが多いが、沿道で歓迎行事が行なわれたのは、今年に入ってからは初めて。しかも、近年では男女問わずサッカー選手に対する沿道歓迎行事は初めてだ。今回のユース女子代表チームが収めた成果が、国内で大きな反響を呼び起こしていることを示すものだ。

バス、前に進めず

空港で平壌市民の熱烈な歓迎を受ける選手ら

花束を振って代表チームを歓迎する沿道の女性

 7日午後、蓮池洞からチャンジョン交差点に至る数キロの沿道は、色とりどりの服装に身を包み、花と国旗を振りかざす数十万人の平壌市民であふれた。

 選手らを迎えるために沿道に集まった市民の顔には、祖国の栄誉を世界にとどろかせ帰国した選手らに対する感謝の気持ちと、彼女らの快挙を熱烈に祝いたいという願いがにじみあふれていた。

 市中心部に向けた入口、蓮池洞に選手らを乗せたバスが到着するやいなや、歓迎曲が流れた。集まった群衆からは、「よくやった」「祖国の名誉をとどろかせた英雄を祝う」「民族の立派な娘たちを熱烈に歓迎する」などといった祝福の声が方々から飛び交った。

 興奮した表情で選手たちの手を少しでも握ろうと手を差し伸べる歓迎の人波のせいで、選手権優勝チームの選手らを乗せたバスが前に進むことができなかったほどだ。

母の心情に感謝

 歓迎と祝賀の花の波に包まれた「サッカーの女王」の姿は、誇らしい仕事を成し遂げ帰ってきた「朝鮮の立派な娘」の姿だった。

空港で出迎えた家族から花束をもらい涙ぐむ選手

 今回の大会で「シルバーシュー」賞を受賞したキム・ソンフィ選手(20歳)は、「祖国の人びとに喜びを与えることができたと思うと胸がいっぱいになった。このようにたくさんの市民が私たちを英雄のように熱烈に歓迎してくれたので、世界中の喜びを全部独占したような気持ち」と話した。

 一方、FIFAが朝鮮代表チームに授与したフェアプレー賞を直接受け取ったホン・ミョングム選手(主将、20歳)は、「私たちのような未熟者のさ細な成果も自分の事のように喜んでくれる母の心情で私たちを迎えてくれた平壌市民に感激した。今日のこの栄光の場に立たせてくれた金正日総書記に感謝したい」と感極まった様子で語った。

 世界青年女子サッカー界の王者として登場した選手らを歓迎する沿道の人波は、建国記念日(9日)を迎える首都平壌の雰囲気をいっそう華やかなものにした。【平壌支局、写真は盧琴順記者】

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市民の喜びの声 「よくやった、祖国の娘たちよ」

[朝鮮新報 2006.9.14]