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近畿、中国地方の同胞ら 5000余人が参加 「民族的怒りをもって闘いぬこう」

3.1人民蜂起88周年 日本当局の総連と在日同胞に対する不当な政治弾圧と人権蹂躙行為に反対、糾弾する 在日本朝鮮人近畿地方大会

大会には近畿、中国地方の同胞と日本市民ら5000余人が参加した

 中央大会と時を同じく3日に行われた「3.1人民蜂起88周年、日本当局の総連と在日同胞に対する不当な政治弾圧と人権蹂躙行為に反対、糾弾する在日本朝鮮人近畿地方大会」には5000余人の同胞が集結、会場である神戸・東遊園地を埋め尽くした。遠く、山口、広島、鳥取などからも同胞が駆けつけたほか、連帯する日本市民団体メンバーらも多く応援に駆けつけた。

 大会では、総連中央の李沂碩副議長があいさつし、前代未聞の政治弾圧と人権蹂躙の狂風が吹き荒れているが、みなが総連の組織と愛族愛国偉業に対する崇高な誇りを持ち、一つに団結するとき、勝利はわれわれのものになると強調。今こそたたかいの時だと呼びかけた。そして「団結! 闘争! 勝利!」と力強くこぶしを突き上げた。

シュプレヒコールを上げながら、日本当局の不当な政治弾圧を糾弾する参加者ら

 総連兵庫県本部の李文伊委員長が大会報告を行い、その冒頭で、日本当局による総連組織に対する蛮行に触れ、その背景に反朝鮮、反総連策動があることはあまりに明確であると述べた。そして朝鮮は「制裁」に臆することはなく、われわれもまた全組織的、全同胞的な戦いにより、勝利を収めるだろうと強調した。

 日本の各市民団体からの連帯のあいさつに続き兵庫県商工会の金英俊理事長、朝鮮学校オモニ会京都府連絡会の許福美会長、滋賀朝鮮学校の金永柱教員、総連大阪府東成支部の金鉉二委員長が討論した。

 金理事長らは日本当局の不当な政治弾圧に民族的義憤を抑えることができないとしながら、強制捜索の忘れられない忌々しい記憶は、団結と勝利でしか塗り替えられないと強調。総連組織と学校を誰も奪うことはできないと糾弾の声を高め、決意を表明すると会場からは割れんばかりの拍手と「そうだ!」「許さないぞ!」との声があふれた。

 大会終了後、デモ行進が行われた。

 デモ隊はJR三ノ宮、元町駅周辺を行進しながら、「日本当局は朝鮮総連に対する不当な政治弾圧を即時中止せよ!」「兵庫県警の朝鮮総連と商工会に対する違法な強制捜索を断固糾弾する!」と訴えた。

 金東一さん(大阪、63)は足の痛さも腰の痛さも怒りの前では小さな問題だと語り、「差別が弾圧になってきた。絶対に組織を守らねばならない」と声を震わせた。そして戦いは今年、小学校に入学する孫のためであり、幼い未来たちのためであると話す。

 「団結の力を実感した。みんなきっと同じ気持ちだと思う。3世、4世の我らが過去と団結を未来へとつないでいく」と金憲城さん(朝青兵庫姫路支部副委員長)は力強く決意を述べた。

 歴史を創造する主体は、時代を生きる一人ひとりであることを「3.1人民蜂起」は示している。人民蜂起は「解放」への強烈な熱波となった。団結して勝利をつかむのだと大会参加者たちは確認していた。

近畿大会での連帯のあいさつ

[朝鮮新報 2007.3.9]