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「在日朝鮮人歴史・人権週間」各地で賛同企画 現状と課題訴える

 既報のように、11月3〜17日にかけて「2007在日朝鮮人歴史・人権週間」が行われた。在日朝鮮人の過去の歴史を知り、現在の人権状況を考える目的で行われた「歴史・人権週間」では、全国集会をはじめさまざまな行事が行われた。一方、各地でも強制連行地へのフィールドワークや学習会などの賛同企画が行われた。

 奈良では11月3日、JR奈良駅前で写真展示会が行われた。展示会では天理市柳本町の柳本飛行場建設に関する資料が展示され、約800人の日本市民らが見て回った。

 11月21日には、天理市竹之内町にある竹之内地下倉庫群で、旧海軍航空隊大和基地の建設に従事させられた朝鮮人犠牲者の追悼会が行われた。

 名古屋市の東山霊安殿で11月9日、無縁遺骨慰霊祭が行われた。東山霊安殿には高齢者施設や病院で縁故者がいないまま亡くなった人たちの遺骨が安置されており、朝鮮人の遺骨も158人分が安置されている。

 名古屋市社会福祉協議会の主催で毎年行われている慰霊祭には、愛知の朝鮮半島出身者遺骨調査会代表や愛知朝鮮中高級学校の生徒らも参加した。

 11月10日には、「群馬朝鮮学校を支援する会」の結成総会が行われ、日本の支援者や学父母など約80人が参加した。総会では、朝鮮学校の存在を広くアピールし、募金や署名運動などの支援活動と行政への働きかけなどを行っていくことが決まった。

 島根では11月12日、総連島根県本部会館で「在日同胞1世たちの過去の歴史と現在の在日同胞の人権問題を考える集会」が行われ、約20人が参加した。

 集いでは、金相逢顧問が祖国訪問の報告、今後の朝・日問題、在日同胞の人権問題について語ったほか、鄭潤吉本部委員長が島根と広島の県境にある強制連行地、高暮ダムを二度訪れ感じたことについて語った。

 神奈川では11月13日、総連施設に対する固定資産税課税問題に関する学習会が行われた。

 西東京では11月14日、演劇「族譜」がルネこだいらで行われ、日本市民と同胞約700人が観覧した。演劇は、植民地時代に朝鮮で行われた「創氏改名」政策を批判的に描写した。

 同日、京都では「今必要とされる日朝の歴史認識について」と題した学習会が京都朝鮮会館で行われた。朝鮮人強制連行真相調査団朝鮮人側の洪祥進事務局長が講師として出演し、「1905年条約」の無効性と強制連行犠牲者の遺骨問題に触れながら、朝・日の青年が共通の歴史認識を持って国交正常化に向けた活動を行うべきだと強調した。

 埼玉では11月15日、強制連行地へのフィールドワークが行われ、同胞と日本市民ら約30人が参加した。参加者らは深谷、小川、吉見などの強制連行地を見て回りながら、不幸な過去を忘れずに同じ過ちが二度と繰り返されぬよう多くの人々に知らせていこうと口を揃えた。

 秋田では11月18日、発盛精錬所と同所で強制労働に従事し犠牲となった朝鮮人たちの墓地に対するフィールドワークが行われた。

 11月30日、神戸市勤労会館では「国際人権規約から見た在日朝鮮人の人権状況」と題して学習会が行われ、洪祥進事務局長が講演を行ったほか留学同兵庫のメンバーが報告を行った。

 兵庫ではこの他にも11月19〜24日にかけて総連兵庫県本部で写真展を行った。(李松鶴記者)

朝鮮女性に対する強制労働で新事実

[朝鮮新報 2007.12.21]