玄正善編著 「ウリ植物名の由来」出版を祝う集い 馥郁(ふくいく)たる民族の香りと情緒 |
東京都内のホテルで
玄正善・東京・荒川商工会顧問(80)著「ウリ植物名の由来」の出版を祝う集いが、2月27日夜、東京・日暮里のホテル・ラングウッドで開かれ、総連中央の梁守政副議長ら33人が出席した。 集いではまず、高明功・荒川商工会理事長、洪南基・科協東京支部会長の祝賀あいさつに続いて、梁守政副議長がお祝いのあいさつを述べた。 同副議長は、愛国事業と祖国の統一のために献身してきた玄顧問の80年の半生を称えたあと、5年前の「植物辞典」に続いて本書を刊行した偉業を「青春の気迫と情熱で打ち込んだ賜物」だと高く評価した。 つづいて、玄顧問にお祝いの花束が贈呈されたあと、玄さんが答礼のあいさつした。
同氏は「3日のデモを控える多忙な中でたくさんの人に来てもらい、心から感謝している。本書には580種、4000語の植物名が収録されている。半世紀を超えた分断の影響で、北と南では植物名や分類の仕方も少しずつ異なっている。一日も早く国土が統一され、わが民族の科学技術、特に植物学の統一的発展とともに、植物名の由来、原産地、渡来年、用途などが明らかになってほしいとの願いが本書刊行の動機」だと述べた。 また、同氏は、植物名の由来には、朝鮮半島の置かれている地理的状況を反映して周辺の国々の文化やサンスクリット語の影響も色濃いと指摘。「遥か昔の古代インドから朝鮮半島にいたる深い交流史も偲ばれる」と語った。 本書には植物名が朝鮮語、中国語、英語、日本語の4カ国語で併記され、植物は、カラーで紹介されている。 来ひんのあいさつを述べた朴在洙・総連東京都本部顧問は「本書には、朝鮮民族の情緒と馥郁たる文化の香りがあふれている。植物名の由来を一つひとつを読むと、それぞれが一個の独立した物語となっており、飽きさせない魅力を秘めている」と述べた。 また、出席者からは、玄さんに今後、植民地時代に日本に渡来して、波瀾万丈の人生を振り返る一代記を書いてほしいとの要望も寄せられた。(粉) (関連記事) [朝鮮新報 2007.3.2] |