〈開城の遺跡巡り〉 南朝鮮・現代峨山のツアー 受け付け開始5日で5000人が予約に殺到 |
分断の象徴から統一の象徴へ−。
様変わりの著しい開城市が最近、さらに大きな注目を集めている。 現代峨山による観光事業が12月5日から始まり、南側で話題をさらっている。 現代峨山は11月22日から仮予約を受け付けているが、12月分の観光だけでも5日間に5000余人が殺到する人気ぶりだ。 5日、初の観光団は一般観光客229人の他に取材陣、関係者103人の計332人で構成された。高麗(918−1392)の首都だった開城の歴史文化遺産と数々の名所を見て回った。
現代峨山の発表によると、一般観光コースは日帰りで、午前に朴淵の滝、観音寺を見てまわり、昼食を有名レストランの「民俗食堂」「統一館」でとった後、民俗旅館、高麗博物館、善竹橋を参観。開城工業地区を経由しながら南側に戻る。 この他にも王建王陵、霊通寺を観覧するコースも設ける予定だという。 観光団が最初に見てまわる朴淵の滝は、金剛山の九竜滝、雪嶽山の大勝滝とともに朝鮮3大滝のひとつ。
観光団が立ち寄る民俗旅館や民俗通りは、朝鮮戦争(1950−1953)時にも大きな被害を受けず、瓦屋根の家々が昔の姿そのまま立ち並んでいる。 また、992年に創設された高麗の最高教育機関である高麗成均館(現在の高麗博物館)、高麗時代の代表的な寺である霊通寺など、見どころはたくさん。 10月30日から11月3日まで訪北した現代グループの玄貞恩会長、現代峨山の尹万俊社長をはじめとする一行は、金正日総書記との面談後、朝鮮アジア太平洋平和委員会(ア太委)と北南間の観光事業に関する問題を協議し、合意書を採択した。ア太委は、現代グループに白頭山観光事業権と開城地区観光事業権を与えることにし、白頭山名所観光は来年5月から、開城地区の歴史遺跡と名所の観光は12月初から始めることにした。 現地には本格的な冬が到来しているが、街は観光客の熱気であふれ、統一の雰囲気に包まれている。(文=姜イルク、写真=文光善記者) [朝鮮新報 2007.12.7] |